上海市内にあるファミリーマートの店 |
コンビニエンスストア大手ファミリーマートは24日、海外店舗を2019年末までに今の約3.8倍にあたる3万店に増やし、国内を合わせて4万店体制を築く方針を明らかにした。中国では約70倍増となる2万店を目標とする。人口減で頭打ちの国内市場にとどまらず、アジアなど海外進出による成長戦略を描く。
ファミリーマートの店舗数は10月末現在で国内7601店、海外に7805店の1万5406店。これを12年末に2万店に拡大。その後も中国を中心とするアジアへの出店を急ぐ。
中国を除く19年末の計画では、(1)韓国・台湾で約8千〜9千店(2)タイやベトナムなどその他の地域で約1千〜2千店に増やす。中国では既存店が集中する上海だけでなく内陸部の成都や、北京・天津などでも数千店規模の出店を予定する。
ファミリーマートは88年に台湾に進出して以来、海外展開に積極的。今年8月に初めて海外店舗数が国内を上回った。一方、国内の店舗数は、来年3月に業界7位のエーエム・ピーエム・ジャパンと合併しても現在と同じ3位だ。朝日新聞の取材に、上田準二社長は「国内の出店余地は限られる。グローバルに戦う」と、海外展開を加速させる方針を強調した。(立松真文)