2009年12月1日 12時32分更新
「福岡市市民国際貢献賞」に福岡市に事務局を置いてパキスタンとアフガニスタンで医療活動や用水路の建設などを続けているNGOのペシャワール会が選ばれました。
ペシャワール会は、現地代表を務める中村哲医師のパキスタンでの医療活動を支える目的で昭和58年に発足、現在は、パキスタンとアフガニスタンで医療活動や用水路の建設、農業支援などを行っています。
こうした活動が評価されて今年の「福岡市市民国際貢献賞」に選ばれ1日、中村医師などに吉田市長から表彰状や記念品が贈られました。
記者会見で中村医師は、アフガニスタンの状況について「ほぼ100%だった食糧自給率が干ばつで半分程度にまで下がり、水不足が難民化を招き治安が悪くなっている。
医療活動以前の問題で栄養失調と水不足で病人が絶えない。
水と食べ物があればほとんどの病気が予防できるので干ばつ問題に取り組んできた」と述べました。そのうえで今後の活動について中村医師は「治安の悪化で一時的に活動ができなくなるかもしれないが、現地での仕事は続けていきたい」と述べました。