自民党京都市議団の西村義直市議(41)が年度末ぎりぎりで、昨年度の政務調査費から大量の切手を購入していたことが分かった。市は政調費を翌年度に繰り越すことを禁じているが、切手の使用は今年度に持ち越された。西村市議は切手購入に充てた政調費16万円を自主返還する考え。
08年度政調費収支報告書によると、西村市議は今年3月31日、80円切手3000枚(24万円)を購入。このうち2000枚分の16万円を政調費から通信運搬費として支出し、政調費を使い切った。
市条例は、政調費の残額は市長に返還するよう義務付けている。西村市議は切手を購入日から4月以降にかけて、市政報告を支持者に送る際に使ったとしているが、使用時期や枚数などは立証できないという。市会事務局は「切手を年度内に使い切れないことはあり得る。目的に沿った使い方がされたかが問題」として11日に西村市議から事情を聴いた。西村市議は収支報告書を修正し、返還手続きを取ったという。
西村市議は西京区選出で現在1期目。【木下武】
無理やり使い切ったわけではない。それを証明できないのは私の認識の甘さがあったためで今後は使途を記録に残したい。
毎日新聞 2009年11月12日 地方版