婚活列車:冬の吉野に恋の花咲く?…近鉄が12月に運行

2009年11月29日 9時4分 更新:11月29日 10時39分

婚活列車となる近鉄特急「さくらライナー」=同社提供
婚活列車となる近鉄特急「さくらライナー」=同社提供

 近畿日本鉄道と奈良県吉野町は、独身男女が結婚相手を探す婚活列車「きんてつHappy Train in吉野」を12月20日に運行する。沿線の魅力をPRしたい近鉄と、住民の結婚を支援し少子化対策につなげたい同町が企画した。大手私鉄の婚活列車は「例がないのでは」(近鉄)という。

 ツアーは、近鉄特急「さくらライナー」の1両を貸し切り、橿原神宮前駅(同県橿原市)を出発。大和上市駅(同町)に到着後はバスで移動し、地元産ヒノキのはし作り体験やホテルでの立食パーティーを楽しむ。料金は9800円で、既に定員40人となりキャンセル待ち状態という。半数で男女各10人の計20人は同町が在住者を中心に募集し、婚活対策のコミュニケーション講座を29日に開くなどして準備している。

 同社は、旅行会社の婚活バスや婚活パーティー担当者の意見を聞き、自由に話す時間を長く▽うち解けるきっかけに物作り体験▽婚活をまじめに考える30歳代後半の人が応募しやすいよう、年齢設定を26~43歳とする--などと工夫した。

 一方、同町は桜の名所でも知られ、ハイキングの中高年に人気が高い。婚活列車で春以外の季節や見どころを紹介し、幅広い世代の観光需要の掘り起こしも狙う。「出会いの場所として胸に刻み、人生の記念日のたびに訪れてほしい」と期待する。【久木田照子】

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