食に携わる者のずさんな対応に腹が立つ。JA中野市は蛍光灯の破片が入った恐れがあるとして全国出荷したエノキタケ(6.21トン)の自主回収を始めた。栽培中のエノキに蛍光灯が落ちたのに生産者は目視確認だけで出荷したとか。自宅の食卓に蛍光灯が落ちたとしよう。怖くて誰がはしをつけるだろうか。
JAは24日に事態を把握したのに、発表は翌日夜。担当者は「無用な混乱を起こさないため、調査を優先した」と説明するが、それは違う。公表が遅れるほどガラス片が口に入る可能性は高まる。消費者よりも、風評被害が先に立ったのか。優先順位が違う。(竹)
毎日新聞 2009年11月28日 地方版