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シンポジウム:あすから嗜癖行動学会 8日に市民対象--福島 /福島

 心の傷からギャンブルなどに依存する人への理解を深めるため、患者の治療にあたる医師らの「日本嗜癖(しへき)行動学会」は7、8の両日、福島市三河南町のコラッセふくしまで大会を開く。「不安の時代に翻弄(ほんろう)される家族」をメーンテーマとし、7日は専門家や学生を対象に、8日は市民を対象にシンポジウムなどを開催する。

 「嗜癖行動」とは、複雑な家庭環境や事件との遭遇によって心に深い傷を負い、ギャンブルや手首を自傷する「リストカット」、拒食・過食、引きこもりなどに依存すること。治療法は確立されておらず、患者への理解も進んでいないという。

 7日は「嗜癖クリニックに見る家族像 都会の事情・地方の事情」と題し、郡山市などと東京との家庭環境や病状を比較する。8日は、非行少年の家族は加害者か被害者かなどの視点から、家族と嗜癖問題の関係を議論するシンポジウムや、香山雪彦県立医大教授の「不安の時代の家族と、その中の思春期の子ども」と題する講座を開く。

 参加費は学生2000円、非会員8000円。8日のみは2000円から。問い合わせは県立医大(024・547・1134)。【今村茜】

毎日新聞 2009年11月6日 地方版

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