2009年11月27日

日本人はだまされてきたC

私には海外に住むいとこたちがいます。現在シンガポールとメキシコの田舎町クエルナバカに家族とともに住んでいますが、先日ビックリする話を聞きました。

 


それは、家族間で時々テレビ電話を楽しんでいるということです。テレビ電話というより、両者間のインターネット中継を楽しんでいると言った方が当たっています。子供たちも加わるということで、相手側の映像を見ながらの会話はさぞや楽しいことでしょう。1時間話してもいくらも費用はかからないそうです。

 


私は、今日ふとこのことを思い出しました。そのきっかけは、昨日母から電話があり、私の老いた母親と私の子供たちが、時々でも、このような映像を交えた会話を楽しむことができたら・・・と考えたことです。

 


同時に考えました。なぜ日本社会ではこんなに幸福を生み出すことができるサービスが提供されないのか、と。

 


なぜか、私は瞬間的に答えを見つけることができました。その答えは、このサービスの普及は「テレビ局に都合が悪い」という単純な理由です。

 


少しだけ考えてみれば分かります。インターネットは双方向です。離れた家族同士が双方向で笑顔や楽しい会話などの「喜びの時間」を与え合うこと、つまり時間と喜びを分かち合うことができるのです。いや、できてしまうのです。




 

テレビは違います。地デジになっても、中心に位置するのはテレビ局です。テレビ局が一方的に視聴者に情報を送ってくる仕組みでなくてはならないのです。確かに、地デジ化するとアンケートなどに参加することで、テレビ局とはコミュニケーションできるようになりますが、ただそれだけのことです。反対に、商品ランキングに参加させたりして、今まで以上に巧みに、視聴者の消費欲望を刺激してくるかもしれません。

 


地デジ化は、日本人を愚民化するための最大の「洗脳マシーン」として考えられてきたのでしょう。恐ろしいことですが、この政策を推し進めてこられたのは、政官業の癒着があったからです。地デジ化を止めるわけにはいかないでしょうが、日本国民はこの「仕掛け」を理解した上で、これ以上だまされ続けないことです。

 


そしてこれからは、おばあちゃん、おじいちゃんたちとその家族が、お互いにインターネット上で顔を合わせられる環境づくりを推し進めるべきです。メキシコにできていることが日本でできないことはありません。

 


ご年配の方々や若者たちの生きがいづくりのためにも、パソコンを使い、家族間の双方向コミュニケーションを円滑に進める「友愛コミュニケーション・ファシリエーター(進行役)」のような職業が生み出されると、この暗い世もいっぺんに明るくなり、餓死や凍死、孤独死はなくなると私は信じます。

 


過去の「日本人はだまされてきた」シリーズ

@    http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13546486.html

A    http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13556227.html

B    http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13557222.html