沖縄放送局

2009年11月27日 9時50分更新

宜野湾市長 グアム検討を

宜野湾市の伊波市長は(ぎのわん)(いは)国会内で鳩山総理大臣と面談し、アメリカ軍普天間基地について名護市沿岸ではなく、在日アメリカ軍の再編計画で沖縄の海兵隊の一部が移るグアムに移設するよう要請しました。

伊波市長は衆議院本会議を終えた鳩山総理大臣と国会の廊下で面談しました。

この中で伊波市長は、普天間基地の移設について、「今が一番の山場だと思うが県民の思いをしっかりと受け止めてほしい。鳩山総理大臣が県外に移設するとした選挙前の発言を私たちは信じている」と述べ基地を県内に移設しないよう求めました。

その上で、伊波市長は「アメリカ軍は、かつて普天間基地を含め沖縄のすべての海兵隊をグアムに移転することを検討したことがある」と述べた上で普天間基地の代わりの施設を県内につくる必要はないなどと説明した文書を手渡しました。

これに対して、鳩山総理大臣は「しっかり読ませて頂き、勉強させて頂く」と述べ普天間基地の移設を巡るこれまでの経緯を確認したいとする考えを示しました。

伊波市長はこのあと総理大臣官邸で中山総理大臣補佐官とも会談し、(なかやま)同様の要請をしました。

要請のあと、伊波市長は記者団に対して、「外務省や防衛省が県内移設に傾いている今の流れを鳩山総理大臣の決断で打ち破って欲しい」と述べました。