(cache) 円高騰、14年ぶり86円台 景気に打撃、デフレ加速も - 47NEWS(よんななニュース)
  47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  【PR情報】
  【PR情報】
  •  ニュース詳細     

  •  1ドル=87円台前半の円相場と日経平均株価を示すモニター=26日午前9時55分、東京・東新橋の外為どっとコム

    円高騰、14年ぶり86円台 景気に打撃、デフレ加速も

     26日の東京外国為替市場は、米国の金融緩和の長期化観測や米景気の先行き不安からドル売りが進み、円相場が一時、ドルに対し1ドル=86円30銭近辺まで急伸、1995年7月以来、14年4カ月ぶりの円高ドル安水準になった。ドルの先安観は根強く、市場では当面円高が続くとの見方が強い。

     午後2時現在は、前日比2円00銭円高ドル安の1ドル=86円35~39銭。ユーロは2円03銭円高ユーロ安の1ユーロ=130円51~52銭。

     円高は、輸出企業の業績悪化につながり、景気に打撃を与えかねない。輸入品の価格が下がればデフレが一段と加速する恐れもある。

     藤井裕久財務相は26日、「(市場動向を)極めて注視している」と強調。「異常な動きに対しては適切な措置をとらなければならない」と述べ、投機的な動きをけん制した。

     7~9月期の米実質国内総生産(GDP)成長率は改定値で大幅下方修正され、大型景気対策の息切れ懸念が浮上。米連邦準備制度理事会(FRB)では、米経済が目標の水準に完全復帰するには約5~6年が必要との見方で大筋一致している。

     市場では「しばらく円高ドル安が続き円相場は早晩1ドル=85円程度まで上昇する」(大手銀行)との見方も出ている。

      【共同通信】