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ペットボトルをリサイクルボックスに入れれば、石油を節約することができるのか。ペットボトルのリサイクルにも、トラック輸送などで、たくさんの石油を使っている。では、リサイクルの前に、できることはないか。「リサイクルすればすべて解決」ではなく、もともとの資源を大事に最後まで使うことの大切さを考えさせる授業である。
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ペットボトルの写真または実物を見せる。
発問1 飲み終わったペットボトル。どうしますか。
A 捨てる B リサイクルする
どちらかに手を挙げさせる。ほとんどの子は、Bに手を挙げるだろう。
リサイクルの過程を、アニメーションと写真で見せていく。
説明1 リサイクルボックスに入れられたペットボトルは、リサイクル工場に運ばれます。
そこでは、種類別に分け、ラベルをはがし、洗います。
そして機械で粉々にくだきます。そして、軍手、洋服、エプロンなどが作られます。
リサイクルの過程の図を示して、問いかける。
発問2 この中で、石油を使っているところがあります。
指示1 ○で囲みなさい。
囲んだところ指名して発表させる。トラック、工場などがでるだろう。
説明2 中部大学教授、武田邦彦さんは、ペットボトルのリサイクルに、どのくらいの
石油がかかるか、計算しました。
普通にペットボトルを作るときに使う石油は、7.4円分です。
これをリサイクルすると、輸送に26円、加工に1.4円、
合計27.4円分の石油を使います。
説明3 武田さんは、リサイクルの誤解として、次のことを言っています。
「ペットボトルをリサイクルボックスに入れたら、それで自分はリサイクルをしたと、
満足してしまう」
でも実は、リサイクルボックスに入れれば、それで解決、ではないのですね。
発問3 では、ペットボトルをリサイクルする前に、私たちができることはないでしょうか。
指示2 考えて、ノートに書きなさい。
書いた子はノートを持ってこさせ、黒板に書かせる。発表させる。
「何度も使う」「あまり買わないで水筒を使う」などが出るだろう。
説明4 武田さんは、次のように言っています。
「お茶碗を、一度使って捨てる人はいませんね。大事に長く使います。
ペットボトルも同じように、繰りかえし何度も使うと、
それだけで無駄な石油を使わないでいいことになります」
感想を書かせ、授業を終える。
次の時間は、紙をリサイクルする前にできることを考える授業をする。