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PAC3配備に944億円計上 防衛省概算要求

2009年8月31日21時22分

 防衛省は31日、10年度予算の概算要求を公表した。北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃するための地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を追加配備するため、944億円を計上。要求総額は4兆8460億円で、今年度比3%(1432億円)増となった。

 PAC3は現在、首都圏や浜松(静岡)、岐阜(岐阜)など計12の航空自衛隊高射隊に配備され、10年度初めまでに計16高射隊に配備される予定。概算要求ではさらに7高射隊を追加し、北海道、青森、沖縄に配備する。

 防衛力整備については、最大14機のヘリを搭載できる過去最大の大型護衛艦(全長248メートル、幅38メートル)の建造に1166億円を盛り込んだ。次期主力戦闘機(FX)は機種選定が難航しているため計上せず、現在の主力戦闘機F15などの能力向上で対応する。

 一連の不祥事を受けた防衛省改革では、内局の運用企画局を廃止。内局と各幕僚監部に分かれていた防衛力整備を一元化する「整備計画局」(仮称)を新設する。

 在日米軍関連では、再編関連経費に前年度同額の890億円を仮要求し「今後の予算編成過程で検討する」とした。民主党は米軍再編計画の見直しを掲げており、曲折も予想される。

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