飯豊町添川の無職、佐原ナツヱさん(75)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された近くの無職、佐原二男(ふたお)容疑者(57)は、タオルのような柔らかい布製の物でナツヱさんの首を絞めた可能性が高いことが20日、捜査関係者への取材で分かった。長井署捜査本部は凶器の特定とともに動機の解明を急ぐ。
捜査本部によると、ナツヱさんの首には絞めた跡が確認できなかったが、司法解剖の結果、首の中の筋肉が内出血していたという。現場から布製の物を押収し、特定を急いでいる。
捜査関係者によると、佐原容疑者は「玄関から侵入した」と供述しているという。しかし、玄関は鍵がかかっており、1階寝室の窓の鍵は開いていたという。佐原容疑者の供述にはあいまいな点が多く、捜査本部は供述の裏付けを進めている。
捜査本部は20日、佐原容疑者を山形地検に送検した。【浅妻博之】
毎日新聞 2009年11月21日 地方版