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容疑者、被害女性に金を無心 飯豊・殺人事件、動機を捜査

2009年11月20日 09:34
 飯豊町添川の自宅で無職佐原ナツヱさん(75)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたナツヱさんの親類で、近くに住む無職佐原二男(ふたお)容疑者(57)が事件前、ナツヱさんに借金を申し込んでいたことが、関係者の話で19日、分かった。長井署の捜査本部は、金銭面のトラブルを含め、動機を調べている。

 関係者の話では、二男容疑者は昨年6月、父親が交通事故で亡くなったことに伴い、現金数百万円の財産分与を受けたが、遊興費などとして使ったという。近所の男性は「(二男容疑者は)何度か金の無心をしていたが、(以前の借金を)返さなかったので、ナツヱさんは貸さなかったようだ」と話した。捜査本部によると、ナツヱさんの財布や通帳などは自宅にあることが確認された。

 一方、ナツヱさんが遺体で発見された17日に、自転車で自宅を出る二男容疑者を、近所の男性が目撃していたことが19日、分かった。男性によると、二男容疑者は17日午前8時半〜同9時ごろ、自転車に乗って自宅を出て、自宅北側の国道113号方面に向かった。さらに、「この日、二男容疑者を長井市内のパチンコ店で見た」という話も聞いたという。

 捜査本部によると、二男容疑者はナツヱさんの遺体発見後、行方が分からなくなり、18日午後に歩いて自宅に戻ったところを捜査員が見つけて任意同行した。所持金はほとんどなかったという。二男容疑者の自宅から1.5キロほど離れた寺社のあずまやで放置された自転車が見つかっており、捜査本部は二男容疑者の自転車かどうか関連を捜査している。

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