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足利事件:再審第2回公判 テープ証拠採用 地裁、法廷ですべて再生へ

 栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された「足利事件」で無期懲役判決を受け、6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第2回公判は24日午後も宇都宮地裁で審理が続いた。佐藤正信裁判長は、菅家さんを取り調べた森川大司(だいじ)・元宇都宮地検検事の証人採用と取り調べ内容を録音したテープのうち、足利事件に関する4本の証拠採用を決めた。来年1月21日と22日午前に法廷でテープをすべて再生し、同日午後から森川元検事の証人尋問をする。判決期日は来年3月26日と指定した。

 地裁は冤罪(えんざい)の構図解明に向け、さらに踏み込んだといえる。

 テープは、宇都宮地裁で初公判が始まる直前の92年1月28日と2月7日に録音された2本と、菅家さんが法廷で否認に転じる直前の同年12月7、8両日の2本。すべて森川元検事が取り調べた。【吉村周平、安高晋】

毎日新聞 2009年11月25日 東京朝刊

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