大みそかに放送する「第60回NHK紅白歌合戦」に声優で歌手の水樹奈々さん(29)が初出場することが23日、発表された。声優が歌手として紅白歌合戦に出場するのは史上初。両親は歌謡教室を開いており、元々は演歌歌手を志していたといい、紅白歌合戦は「小さなころから歌うことが大好きで、家族そろって見ていた夢のステージ。究極の目標でした。そこに立てるなんてうれしい」と語り、「全力、全開で力いっぱい歌いたい」と力を込めた。
水樹さんは98年に声優デビュー、00年に歌手デビュー。アニメ「NARUTO-ナルト-」の日向ヒナタ役など声優として活躍しながら歌手としても活動してきたが、特に09年は、6月に発売した7枚目のアルバム「ULTIMATE DIAMOND」が声優として史上初のオリコン週間1位を獲得。7月に西武ドーム(埼玉県所沢市)で声優として初めてドーム公演を成功させ、「紅白歌合戦」の「紅白デジタル応援隊」にも任命されるなど、めざましい活躍とNHKへの貢献度で選出された。
「まだ夢みたいで心臓がバクバクしています。普段は声優としてアニメーションの世界で活動させていただいていますが、このように大きなチャンスをくださったNHKの方に感謝したい。これまで支えてくださったファンのみなさん、スタッフのみなさんに、ありがとうという気持ちでいっぱいです」と感謝を述べていた。【細田尚子】
2009年11月24日