/小学校/総合/環境/EM/生ごみ/ぼかし TOSSアンバランス福島 冨田元久
失敗しないEM生ごみ処理
布石編/回収編/熟成・発酵編/埋め戻し編/活用編
ゴミは、人(生き物)に喜びを与える。EM生ゴミを活用して生活科,図工,学級活動で実践をした。農家をしている保護者からは、「プランターでは、ここまで大きくはならないんですよ。」と言われた。 |
EM生ゴミ処理の基本コンセプトは、
ゴミは、人(生き物)に喜びを与える。 |
ということである。いくつか、実践したこと、実践する予定をあげる。
1、生活
植物の元肥として使った。 |
今年度は、ミニトマト、キュウリ、トウモロコシ、さつまいも、枝豆、ひまわりの元肥として使った。
キュウリを給食で試食した。 |
とりたてのせいか、EMの効果か、普通のキュウリより甘みがありおいしかった。へたのところの苦みもなかった。
先生方にキュウリをさしあげた。 |
これに関する記事が、学級通信「エンデバー」NO.58に載っているので、引用する。
先日の学級懇談会では、二年生教室のキュウリを見て驚いた方がたくさんいらっしゃいました。私もまさかあそこまで大きくなるとは思ってもみませんでした。ある保護者の方は、 「プランターでは、ここまで大きくはならないんですよ。」 とおっしゃっていました。 実は、あのプランターには、給食残飯のEMボカシあえが肥料として入っていたのです。4月の授業参観「ミニトマトの土作り」で見ていただいた「あれ」です。やはり、EMの効果でしょうか。 現在、上の窓までつるがのびてしまったキュウリもでてきました。夏のひよけにもってこいです? また、どのくらいの本数がなるものか記録を取っているところです。 そして、キュウリ栽培を通してこんなエピソードも生まれています。 ■ほめられてうれしい! K・Y 「わたしのそだてた、キュウリを食べて下さい。」 と、わたしは、A先生にいってキュウリをやったら、 「あら〜すご〜いこれKちゃんがそだてたの〜。」 とあきやま先生がいいました。とても、ほめられて、うれしくてたまりませんでした。またやりたいです。またよろこぶかな〜〜〜。いっぱい大きくなれわたしのキュウリ。■ こうしてみると、EMを使うと「ゴミは、人に喜びを与えることができる」ということを実感しました。 |
「ある保護者」とは、実際にキュウリを栽培している農家の方である。その方からのお墨付きをいただけたのは、よかった。
現在、「EM生ゴミ処理」を行っている家庭は、19人中3名である。普及率16%である。この数字をどうみるか。
私の学校は、農村地帯にある。ほとんどの家庭が野菜を家庭で作っている。また、各家庭に生ゴミを捨てるくらいの土地はある。実際にコンポストを使っている家庭も多い。
そのような実態から考えて、この普及率は、いい方なのではないかと考える。
作った野菜を小動物のえさにした。 |
キュウリをかたつむりのえさにした。秋から冬にかけては、「葉大根」を栽培し、うさぎにやる予定である。
野菜パーティをする予定である。 |
トウモロコシの収穫が、もしかすると夏休み中になりそうである。鉢植えのミニトマトは、2学期までもつので、ミニトマトとキュウリの野菜パーティになる予定である。
対照実験をして事実をまのあたりにさせる。 |
これは、学級の児童ばかりではなく、保護者や全校生にも「EMの効果」を知ってもらうことができる。
現在、野菜と花で対照実験を行っている。
野菜は、「サツマイモ」である。「牛ふん堆肥」「EM生ゴミ」「花壇の土」で実験をしているところである。
土の中のさつまいもの様子を観察できるようにするため、土を丈夫な半透明のゴミ袋に入れ、そこにサツマイモの苗を植えた。
今の所、断然「EM生ゴミ」のさつまいもの勢いがいい。
花は、「ベゴニア」である。「EM生ゴミ」「花壇の土」で実験しているところである。
この違いは、はっきりしている。「EM生ゴミ」の2つのプランターと、「花壇の土」の3つのプランターの差は、歴然としている。「EM生ゴミ」の勢いがよく、色つやもいい。
2、図工
「酒井式」でヒマワリの絵を描く予定である。 |
ヒマワリの土づくりからしているので、思い入れが違う。さらに巨大なヒマワリになれば、絵に迫力も出てくるであろう。
ヒマワリの背は、現在3m位である。これが、5m位まで成長すれば、「EM効果」と言えるかもしれない。観察中である。
3、学級活動
EM生ゴミで育てた「枝豆」で節分に「豆まき」をする。 |
夏に収穫した枝豆を陰干しして、節分まで保存しておく。フライパンでいって豆まきに使う。
−参考文献−
「地球を救う大変革@」比嘉照夫著(サンマーク出版)
「地球を救う大変革A」比嘉照夫著(サンマーク出版)
「EMで生ゴミを活かす」比嘉照夫著(サンマーク出版)
「EMでつくる家庭菜園」((財)自然農法国際研究開発センター)
「季刊『あしのうら』創刊号」(企画編集ハヌマン・あしのうら発行委員会)
「地球を救う微生物EM」5巻セット(TOSS出版)