/小学校/総合/環境/EM/生ごみ/ぼかし TOSSアンバランス福島 冨田元久
失敗しないEM生ごみ処理
布石編/回収編/熟成・発酵編/埋め戻し編/活用編
EMボカシで給食の残飯を処理するときに大切なことは,「腐敗させないために『水気』をきること」である。水気をきるための方法を紹介する。 |
EMボカシで給食の残飯を処理するとき大切なことは、次のことである。
腐敗させないために、「水気」をきる。 |
そのため、私は、次のようなことをしている。
ざるとポリバケツ(ふた付き)を組み合わせた容器を使って残飯を集める。 |
では、「給食残飯の回収法」について、以下、詳しく述べる。
ざるとポリバケツ(ふた付き)を組み合わせた容器を準備する。 |
私は、まずポリバケツ(18g)を選び、その口径に合うざるを購入した。なお、ざるの大きさは、おかずが入ってくるバケツの口径にも合わせておくと、どちらにも使えるので便利である。
また、残飯がまるみえにならないように、ふたを付けた。ざるによっては、ふたがしまらなくなる物があるので試してから購入した方がいい。
ポリバケツを配膳台のそばに運ぶ当番を決める。 |
私の学校では、1週間に3回、食堂で給食を食べる日がある。したがって、ポリバケツの「運び屋」が必要になってくる。
そこで、給食当番の隊長が、運ぶことになっている。なお、隊長の役は、ローテーションしている。
配膳中にこぼしたご飯つぶやおかずもポリバケツに入れる。 |
これは、わずかなご飯つぶでも無駄にしてはいけないという意識付けのために行っている。このとき「趣意を説明」すれば、応用して行動できるようになる。
私の学級では、片付け後のゴミ拾いの時に出る「小さな生ゴミ」もポリバケツに入れている。
「ごちそうさま」をした後、残飯を1つの食器にまとめてから、片付けをする。 |
これは、片付けの混雑を緩和するためである。
1つの食器にまとめた残飯をポリバケツのざるの上にあける。 |
汁だけが下に落ち、残飯がざるに残る。
なお、パンの時は、パンが水気をすうので、ポリバケツのふたにまとめておき、最後にざるにあけたほうがいいようである。
ポリバケツを「EMコーナー」に片付ける。 |
食堂での給食の時は、隊長が持って帰ることになっている。このとき、ふたを閉じるように両手で持たせるようする。けっして、取っ手を持たせてはいけない。さもないと、残飯が廊下にこぼれて目も当てられない状態になる。
なお、直射日光の当たらない教室のすみを「EMコーナー」にしてある。
このシステムで、2年生でも、子ども達だけでできる。 |
ほかにも、このポリバケツを使うよさがある。
他学年から残飯をいただける。 |
現在、EM生ゴミ処理は、私の学級しか実践していない。しかし、食堂給食の時は、他学年の児童も興味を持つ。
そして、「残飯をどうぞ。」「ありがとう。」といった会話が生じる。ゴミをもらって「ありがとう。」というところがミソである。
他学年の残飯は、おかず用のバケツにまとめてある。したがって、一気にざるに注ぐだけなのでほとんど時間がかからない。
汁は、土に戻す。または、おかずのバケツに入れる。 |
教室の前に花壇があるので、穴を掘ってそこに汁を捨てることにしている。
これは、「生活排水が川を汚すので、土に戻すのだ。」ということを意識付けするためのパフォーマンスである。もし、土がないときは、おかずのバケツに入れて返せばよい。