総合的な学習/小学校中・高学年/環境/EM/総合的な学習でEMを教える

TOSSアンバランス福島  下重和也のホームページ

総合的な学習でEMを教える。



総合的な学習の時間にEMについて取り上げ、授業したホームページです。この授業内容は渡辺敬氏の修正追試です。

元実践との大きな違いは次のことです。

1 実際の生ゴミを持ち込んだ。
2 EMぼかしを触らせた。
3 パソコンを使わなかった。
4 アンパンマン、バイキンマンなどの言葉を使わなかった。

元実践はhttp://www.sannai.gr.jp/nabe/em/jugyou/namago/0.htmのアドレス見ることができます。

セールスポイント
 この授業のセールスポイントは実際に生ゴミのにおいをかがせる体験をさせたり、EMぼかしをさわらせたりした上で、生ゴミを何とかしようと考えさせる点です。

                                      〈詳しい授業内容〉

第4学年への実践です。社会科のゴミの学習に続いて実践しました。
児童の生ゴミ処理についての一言や、EMで育てたきゅうりなど準備できない場合はなくてもできるとは思いますが、できるだけ、準備すると子どもの食いつきが違います。
「教材研究とはものを準備することである。」という言葉もありますので。



1 準備物
 
  
  果物の皮
  EMぼかし
  EM用バケツ
  発酵食品
  EM成功の写真(私の場合は福島県の冨田氏が撮ったベコニアの写真を使った。)
  EMぼかしをおくための薬包紙
  EMで育てた作物〈なくても可)
  生ゴミ(2週間程度おいたもの)


2 授業の実際

発問1 私たちの町のゴミ処理場にくるゴミで一番多いのはなんだと思いますか。
説明1
 クラスのEさんは生ゴミを畑に入れています。でも次のように書いています。(発表させた。)「うちでは生ゴミを畑に入れています。でも、畑の所に行くとくさいし、ハエも飛んでいていやです。でもゴミを減らすためにはやらなくてはならないんだと思います。」

ここで、腐った生ゴミのにおいをかがせる。

発問2
 あるものの写真を見せます。(EMを使って育てた作物の写真)この写真を見て、わかったこと、思ったこと、考えたことを書きます。ハテナでも構いません。
説明2
 バナナやオレンジ、その他の生ゴミを、上手に使うと、このように元気なベコニアになるのだそうです。これまで考えられなかったほど元気になるようです。
 バナナやオレンジ、その他の生ゴミと言いましたが、ただの生ゴミではありません。あるものの力を借りて変身させたスーパー生ゴミなのです。
発問3 あるものとは何だと思いますか。
説明2
 実はね、あるものとはね。例えば、これと関係があるんです。(食パンを提示) これ(納豆)にも関係があります。今朝食べてきたパンの残りです。毎朝食べてくるこれ(ヨーグルト)もです。
 これを見せると、みんな、わかると思うよ。(乳酸菌飲料を提示する)
説明3
 ここにはこう書いてあります。「おなかによい ヤクルト菌 今日も健康」と書いてあります。
 ヨーグルトを作る時も菌を使います。パンを作る時も納豆を作る時も、菌を使うんです。
 これらの食べ物や飲み物は,目には見えないくらい小さな生き物の力を借りて作ったものなのです。
説明4
 地球にはたくさんの生き物が住んでいるでしょう。大きく分けると三つの生き物が住んでいます。
 一つは動物。人間も入りますね。それから植物。草とか花とか木とかだね。   
 あともう一つ。目には見えないとっても小さい生き物。微生物と言います。
 土の中や水の中、空気中にはたくさんの微生物がいます。それらの微生物には、物を別の物に変える超能力があります。

 それらの微生物は、大きく二つに分けることができます。
 一つは、人間や地球のために働いてくれる正義の味方の微生物です。パンやビールなど、ここに出ている食べ物は全部、正義の味方の微生物の力を借りて作られた食べ物なのです。
そういうのを発酵するといいます。

 もう一つは、人間を病気にしたり、地球を汚してだめにしたりする悪者の微生物です。 "O−157"やインフルエンザのウイルスなどは、病気を起こす悪者の微生物です。
それを腐るといいます。

 沖縄にある琉球大学の比嘉先生という先生が、正義の味方のような微生物を80ぐらい集めて、正義の味方のチームを作ったのです。とても力の強い微生物たちです。名前を"EM"と言います。(EMと板書)
EMにはいろんな力があります。くさくならないのもそのひとつです。また、作物を大きくするのもそのひとつです。病気を起こす悪い菌をやっつける働きもします。ですから、EMを使って作った野菜を食べるとアトピーが治ることもあるそうです。EMは腐らせません。発酵させるのです。だからくさくならないのです。
説明5
 実際に、生ゴミをどうやってスーパー生ゴミに変身させるかですけど、こういうものを使います。   (「EMぼかし」とEM処理用のバケツを提示)
 これは米ぬかというものにEMを混ぜたもので,「EMぼかし」と言います。生ゴミをこのバケツに入れます。その上にEMぼかしをかけます。

 生ゴミが出るたびに、同じことをくり返します。そのうちにだんだんと生ゴミが変身して、土を元気にしてくれる堆肥に変わっていきます。
 それを畑や花壇の土に埋めてあげると、とても元気のよい土に生まれ変わるのです。そうした土で育てると、とても元気のよいトマトや元気のよい花が育つのです。

ここで、EMぼかしと薬包紙を配り、実際にEMぼかしを触ってみたり、においをかいだりする時間を取った。

説明6
 
 今、多くの所では、ゴミが増えすぎて困っています。EM君は、そのゴミ問題を解決してくれるかもしれませんね。食べ物を調理し、食べると、必ず生ゴミが出ます。
 それをそのまま捨てればどうなりますか。生ゴミのままです。ゴミがどんどん増えます。
 今、多くの所では、ゴミが増えすぎて困っています。EM君は、そのゴミ問題を解決してくれるかもしれませんね。
発問4
 ところで、みんなが残した給食の残菜はどうなると思いますか。
説明7 
 みんなが残した給食は実はゴミ処理場に持っていかれるのです。ゴミ処理場に持っていかれて燃やされてしまうのです。せっかく、スーパー生ゴミに変身できるのにただ燃やされてしまうのです。しかも、お金をかけて。一日に須賀川市全体で130万円もかけて燃やしているのです。その中の一部なのです。もったいないと思いませんか。(うなずき)
せめて、みんなのクラスの給食の残りは捨ててしまわないでEMでスーパー生ゴミで変身させて、クラスで育てているケナフにあげたいと思いませんか。みんなでやってみましょう。
指示 今日の感想をノートに書きなさい。


                (トップへ)               〈詳しい授業内容〉