小学校/家庭科/6年/授業開き/家族の役割

人は人によって人になる

TOSS SANJO 齋藤 一子

人間の赤ちゃんは、親や家族なしでは人間として成長できないことを「オオカミに育てられた少女」の話によって知らせる。

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 生まれたての赤ちゃんの写真を提示する。

発問1 生まれたての人間の赤ちゃんです。この赤ちゃんにできることはなんでしょうか。

 ノートに書かせ、発表させる。 子どもの意見は

発問2 この赤ちゃんが育つには何が必要でしょうか。

 列指名していく。食べ物・栄養などが必要と出るだろう。  子どもの意見は

発問3 鳥や魚は、栄養があれば鳥や魚の大人になれます。人間の赤ちゃんも栄養さえあれば、食事を与えていれば、人間になれるでしょうか。

 なれる、なれない、で人数を聞く。簡単に理由を聞き、話し合う。 実際は
 なれる ・・・人間は人間なのだから、人間になるに決まっている。自然に人間らしくなる。
 なれない・・・しつけがいい加減になる。言葉がしゃべれないのではないか。人間らしくない。

説明1 答えはなれないです。
     人間は食べ物を与えてもらうだけでは人間にはなれません。
     実例があるのです。狼に育てられた少女アマラとカマラの話です。
     http://www.katei-hoikuen.com/kankyo4.htm
     アマラとカマラがなんとか人間らしくなれたのは、シング夫人が根気よく語りかけながら言葉や仕草を教えたからです。
     私たちが今こうやって人間の子どもとして成長できたのは、親や家族のおかげなのです。
     家庭は人間が人間として成長するための大切な場所なのです。


発問4 みなさんは今までにどんなことができるようになりましたか。

 列指名で聞く。

説明2 みなさんは、あかちゃんのように家族にしてもらうだけの時代は過ぎました。
     今は自分ができることをどんどん試していく時です。試すことで、できることはさらに増えていきます。人のため、家族のためにしてあげられるようになります。
     6年生の家庭科では、自分のため、家族のため、さらには社会のためにどんなことが大切か、どんなことが大切かを考え、実行していきましょう。

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