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朝ごはんパワー


齋藤一子(TOSS SANJO)

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朝食の大切さの授業。朝食と脳の関係を中心にしました。たくみ講座in三条(2003.9.27)での授業です。


 ●じるしは、クリックをしめす。

発問1 ●1日3食。だけど、そのどれかを抜かしたことが一回でもある人?

[時計と3食のごはんの画像]

発問2 ぬかしたので一番多いのは、朝・昼・夕ごはんのうち、どれですか。

・朝、昼、夕で挙手させる。

説明1 ●朝が一番多いですね。全国の小学生を調べたら、毎日きちんと食べていない子が10人に1人いるそうです。●

発問3 ●朝ごはんをぬかすと、どうなりますか。

・「この列で、ぬかしたことがある人」と列指名する。「おなかがすいて力がでない。」「ぼーっとする。」「イライラする。」

発問4 スクリーンを見ます。●「おなかがすいて力が出ない」「集中できない」「頭がぼーっとする」「やる気がしない」「太る」「イライラする」「糖尿病になる」(スクリーンを読み上げる。)それぞれ、そうなると思いますか。ならないと思いますか。

ワークシートを配る。

指示1 ワークシートに、そうなると思ったら○、ならないと思ったら×をつけます。予想でいいです。どうぞ。

・時間をきる。一つ一つ挙手で確認し、クリックしていく。(全部○)

発問5 全部○なのです。「集中できない」とあります。考える時に使うところは、どこですか。

・指名して答えさせる。答えは「脳」。

発問6 「力がでない」とあります。手足に命令をだすところはどこですか。

・指名して答えさせる。答えは「脳」。

発問7 「やる気がしない」とあります。気持ちを左右するところは、どこですか。

・指名する。これも「脳」である。

説明2 どれも脳ですね。朝ご飯と脳は関係があるのです。

[24時間の時計 画像]

発問8 ●1日24時間の時計です。ご飯とご飯の間が一番あいているのはどの間ですか。

・色分けされているのですぐわかる。「夕ご飯から朝ご飯の間」である。

説明3 夕ご飯から朝ご飯の間。眠っている間を入れて12時間もあります。

発問9 このあいだ、体は休んでいます。しかし、日中とほとんど変わらずに働き、エネルギーを使っているところが体の中に二つあります。どことどこでしょうか。

・指名し、その答えを全体に確認する。

[脳と肝臓の画像]

説明4 脳と心臓だけは、休まずエネルギーを使っています。特に脳は、心臓の2倍もエネルギーを使っています。●ごはんを食べると、肝臓と言うところにいろいろな養分が貯まります。●脳のエネルギーになるのは、そのうちブドウ糖だけです。●脳は肝臓で作られたブドウ糖を12時間で使い切ってしまいます。

発問10 ●朝ご飯を食べないと、肝臓のブドウ糖は空っぽ、自動車ならガス欠です。脳は動けません。脳が止まったら、どうなりますか。

・指名して聞く。「脳死」と返ってくる。

説明5 そうです。脳が止まる。脳死、あるいは植物状態です。●そうならないように、脳はアドレナリンという物質を出して、肝臓にブドウ糖を作るように命令します。●肝臓は体の中からなんとかブドウ糖を作りだしてしのぎます。●このアドレナリン、人を攻撃的にする物質です。イライラするというのはアドレナリンが出るからです。

発問11 ●実際に脳の温度を調べた人がいます。([脳の温度のグラフ])●朝ご飯を食べたと食べないとではどちらが体温がひくいですか。

・どちらかに挙手させる。

説明6 エネルギー不足では、温度も低いままです。●脳は温度にとても敏感です。([脳細胞の画像])●私たちが考えたり、体を動かしたりできるのは、脳細胞がこのように信号を出し合っているからです。●温度が低いと、脳細胞の反応はこんなに遅くなります。集中しない、ぼーっとする、力が出ないと言う状態です。

説明7 たまに抜くだけなら大丈夫だろう、と思う人。(挙手させる。)●テストの成績のグラフです。([全国学力テスト結果のグラフ])毎日食べる人と、たまに抜く人。こんなに違います。

指示1 感想をノートに短く書きなさい。時間は、○秒(分)。

・書けた子から発表させる。

発問12 ●一番大切な朝ご飯。朝の脳に一番必要なのはブドウ糖。●ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物から作られます。●ごはんとパン、どちらが脳によいでしょうか。

・挙手で聞く。

説明8 ●やっぱりごはん。小麦粉という粉からできたパンよりも、お米という粒でできているごはんは、消化吸収がゆっくりと長く続き体に無理がありません。●次の時間は、朝ご飯のメニューを考えていきましょう。


【参考文献・参考HP】
『科学が証明する朝食のすすめ』香川靖雄 著 女子栄養大学出版部
『しっかり食べよう 朝食』小川万紀子 著 少年写真新聞社
『伝統食の復権』(島田彰夫著 東洋経済新報社)
『ナンシー・クラークのスポーツ栄養ガイドブック』
   (ナンシー・クラーク著 辻秀一・橋本玲子訳 女子栄養大学出版部)
『完全米飯給食が日本を救う』(学校給食と子どもの健康を考える会編 東洋経済新報社)
『粗食のすすめ』(幕内秀夫著 OH!文庫)
『胃腸は語る』(新谷弘実著 弘文堂)
『世界一の長寿食「和食」』(永山久夫著 集英社文庫)
『じょうぶなこどもをつくる基本食』(幕内秀夫著 主婦の友社)
『長寿村・短命化の教訓』(古守豊甫・鷹嘴テル著 樹心社)
『アトピーがグングンよくなる生活革命』(豊田一著 廣済堂)
『知っていますか子どもたちの食卓』(足立己幸著 NHK出版)
『食がこどもたちを救う』(服部幸應著 集英社)
「頭がよくなる食事学」http://www.seizanso.co.jp/hitomi/npart23.html
「お米なるほどセミナー27」http://www.gohan.ne.jp/hakase/seminar27/02.html
「朝ごはん実行委員会」
 http://www.zennoh.or.jp/ZENNOH/FOODS/kome/04eat/01-2000/200012-asa.html
「ネスレのHP」http://www.nestle.co.jp/brain/



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