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(C)Toss TOSS LAND No.      (B総合・教科外学習/2教科外指導/道徳/小学校高学年・中学生) 


「百人斬り」を道徳で授業する

発問と説明(後半)

                  「Toss水芭蕉」  千明 浩己


 「中国の旅」出版の翌年、論争が起こりました。それは、百人切り競争は、全くのでっち上げだという人がたくさん出てきたからです。
 そのうちの一人、山本七平氏は次のように言っています。
  1,日本刀で、3人も斬れば、どんな名刀でも刃こぼれし、刀身は折れ曲がり、柄がガタガタに    なる。
  2,鉄兜もろとも唐竹割りなどは、不可能。
  3,鉄兜という言葉は軍隊にない。鉄帽という。
  4,少尉は、砲車小隊長であり、勝手に砲車や大隊長のそばを離れて、敵陣を襲ったり、飛来す    る敵弾の中で新聞記者と話をしていたら、「違命罪」で軍法会議にかけられる。

 しかし、この時には結局どちらの主張も平行線のまま、論争にけりがつくことはなかったのです。
 そして、平成13年。今から3年前にカナダ・トロントのヨーク大学ボブ教授が百人斬りは、作
り話だという説を発表しました。次のように言っています。

 1,当初の記事の浅海記者は、2人の将校が実際に中国人を殺すところなど、
   みていない。
 2,東京裁判では、2人の将校を拘留し、尋問したが、その後解放している。
 3,当時の日本軍は、日本刀で敵を殺すことは、一般的でなかった。
 4,将校の日本刀は、それほど頑強ではなかった。

 以上のようなことを根拠にし、「百人斬り事件は作られた話であり、2人の将校は不当に処刑された」と、主張しました。



1の浅海記者とは、東京日々新聞(現在の毎聞)の記者で、百人斬りの記事を書いた本人です。
2の東京裁判とは、日本がアメリカに負け、その後、戦勝国によって開かれた裁判です。戦勝国が後 から作った法律で敗戦国を裁くという、前代聞の裁判でした。リンチのような裁判であったとも言 われています。この裁判により、1000人以上の日本の指導的な立場にあった人が戦犯として裁 かれ、確かな実証見聞もなく、処刑されました。その、東京裁判に百人斬りの罪として2人の少尉 も尋問を受けましたが、証拠不十分として、釈放されているということです。
3は、当時の日本軍は、近代的な軍隊であり、日本刀で斬り合うというような戦いはしなかったとい うことです。銃撃戦が一般的であるということです。 


(平成13年6月17日。野田毅少尉の獄中手記より)
 十年以前ノコトナレバ記憶確実ナラザルモ無錫ニ於ケル朝食後ノ冗談笑話ノ
 一説次ノ如キモノモアリタリ。(中略)
 記者「貴殿等ノ剣ノ名ハ何デスカ」
 向井「関ノ孫六デス」
 野田「無名デス」
 記者「斬レマスカネ」
 向井「サア未ダ斬ツタ経験ハアリマセンガ日本ニハ昔カラ百人斬トカ千人斬   
    トカ云フ武勇伝ガアリマス。真実ニ昔ハ百人モ斬ツタモノカナア。上
    海方面デハ鉄兜ヲ、切ツタトカ云フガ」
 記者「一体無錫カラ南京マデノ間ニ白兵戦デ何人位斬レルモノデセウカネ」
 向井「常ニ第一線ニ立チ戦死サヘシナケレバネー」
 記者「ドウデス無錫カラ南京マデ何人斬レルモノカ競争シテミタラ 記事の
    特種ヲ探シテヰルンデスガ」(中略)
 野田「ソンナコトハ実行不可能ダ、武人トシテ虚名ヲ売ルコトハ乗気ニナレ
    ナイネ」
 記者「百人斬競争ノ武勇伝ガ記事ニ出タラ花嫁サンガ殺到シマスゾ ハハハ、
    写真ヲトリマセウ」
 向井「チョット恥ヅカシイガ記事ノ種ガ無ケレバ気ノ毒デス。二人ノ名前ヲ
    貸シテアゲマセウカ」
 記者「記事ハ一切記者ニ任セテ下サイ」

 1,記者との会話は、朝食後の冗談交じりの笑い話であったこと。
 2,百人切り競争の記事は、戦場で特ダネを探していた新聞記者が創作を持ちかけたものだったこ   と。

 現在、向井・野田両少尉の遺族が、毎日新聞や朝日新聞、本多勝一氏などを相手取って、裁判中です。
 裁判は、東京地方裁判所にて、現在も行われております。まだ、その結果は出ておりません。
 第8回の公判が10月27日(水)11時より行われます。第7回の裁判では、朝日新聞は、その正しさを全面的に主張し、遺族側と全面的に対決しています。

 証言により、常州発の浅海記事の第一報から捏造だったことが明らかになった。記事には、既に二少尉は56人と25人を斬ったとあるが、撮影の際「これから始めると聞いた」と証言した。
 また本多勝一が『中国の旅』を著すに際して、同氏に一切接触がなかったことも明らかにした。

 事後の弁護士会館における稲田朋美弁護士の報告で、佐藤氏の家族は病身・高齢を理由に証人としての出廷に反対されたという。
 しかし佐藤氏は
  「記事は嘘でも写真は本物、自分が撮影した写真が中国の大虐殺記念館に展示されているので責   任がある」
と、敢然と証人になることを承知した。


<向井敏明少尉の遺書>
我は天地神明に誓ひ 捕虜住民を殺害せることは全然なし
南京虐殺等の罪は全然ありません。死は天命なりと思ひ
日本男子として立派に中国の土になります 然れども 
魂は大八州(おおやしま、日本)に帰ります我が死をもつて
中国抗戦八年の苦杯の遺恨流れ去り 日華親善東洋平和の因と
なれば捨石となり幸ひです。中国の奮闘を祈る 日本の敢闘を祈る
 天皇陛下万歳 日本万歳 中国万歳 死して護国の鬼となります。」

<野田毅少尉の遺書>
南京虐殺事件の罪名は絶対にお受けできません。お断りします。
(中略)
我々の死が中国と日本の楔となり
両国の提携となり、
東洋平和の人柱となり、
ひいては世界平和が到来することを喜ぶものであります。
何卒我々の死を犬死、徒死たらしめない様、これだけを祈願致します。
中国万歳
日本万歳
天皇陛下万歳





 メール、お待ちしております。どうか、ご指導ください。

作成責任者:千明浩己(TOSS水芭蕉・TOSS群馬ML)    

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