「恥の文化」を脳科学で授業する 発問と説明

(前半)

群馬法則化サークル「水芭蕉」  千明 浩己


発問1 心はどこにありますか。

 12名が脳。2名が体の中、5名が胸(心臓含む)という答えであった。
 ここでは答えを言わずに、次の発問に移った。

発問2 楽しいと感じているときは、どんなときですか。

 心のありかを探るための補助発問である。
 生徒の答えのは次のようなものであった。

  ・友達と話しているとき。
  ・友達と遊んでいるとき。
  ・読書しているとき。
  ・友達といるとき。
  ・友達と遊んでいるとき。

  

発問3 楽しいと感じているのはどこですか。

 15名が脳と答えた。他4名が体の中・胸等と答えている。
 生徒の答えのあと、次のように説明した。

説明1  楽しいと感じているのは、脳です。楽しいとか、悲しいとか、寂しいとかいう感情は、脳で認識しているのです。
 楽しいとか、悲しいというような感情を認識する力を「感情的知性」といいます。
「知性」は8つあるといわれています(言語・絵画・空間・論理・音楽・身体運動
・社会・感情)。人間として最も人間らしい「感情的知性」「社会的知性」そして、
8つの知性を操作し統合する「自我」の三つを担っているのが、「前頭連合野」とい
われているところです。
 つまり、普通「心」と言われているような働きをするのは、大脳であり、大脳の中
の特に「前頭連合野」と言われている部分にあるのです。

発問4 楽しいと感じているとき、脳の中はどうなっていると思いますか。
 
発問5 どうすればドーパミンがたくさん出ますか。

 発問3のあと、上の2つの発問をした。
 しかし、これは結果的に失敗であった。


 この発問は、「恥の文化」とは全く関係のない話だからである。
 つい、生徒に「あきらめないで勉強し、勉強しながらドーパミンが出るようになってほしい」

という願いまで、この授業で伝えようとしてしまった。
 授業後の感想で「ドーパミン」に触れている生徒もおり、これについては、また別に1時間

とって授業しても良い内容であった。

 ちなみに発問4の答えは「ドーパミンやセロトニンといった脳内物質が出ている」であり、

発問5は「興味・関心のあることにチャレンジしているとき」である。


 

 メール、お待ちしております。どうか、ご指導ください。


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