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学級懇談で取り上げたい食の話題
 
17歳は何を食べてきたか(3)

 

農薬の影響の調査

動物実験のレベルでは次のことが明らかになっている。

DDTやグルホシネート(除草剤)は脳神経細胞の発達を抑制したり、攻撃性を昂進する。
環境ホルモンの有機溶剤「2−ブロモプロン」(2BP)も同様に凶暴性を昂進させる。

ジャンクフードの悪影響の調査
(カリフォルニア州立大学の調査)

全米の少年院に収容されている8300人を対象に脂肪、砂糖、食品添加物を減らす実験を
行った。

炭酸飲料や高カロリーの食事を止めたのをはじめ、砂糖や添加物を使ったデザートや
スナック菓子をやめ、くだもの、生野菜、チーズ、ナッツに替えた。すると、少年院内での
けんか、脅迫などのトラブルの件数が半減した。

悪質で凶暴な少年たちの食生活に不足するものの調査
(カリフォルニア州立大学の調査)

300人の悪質で凶暴な少年の食事に共通して不足していたものは次のものである。
1 ビタミンB1
2 ビタミンB2
3 ビタミンB5
4 ナイアシン
5 葉酸
6 カルシウム
7 マグネシウム
8 亜鉛
9 鉄

この2つの調査の結果から次の結論に達した。

ビタミン、ミネラルの摂取と同時に脂肪や砂糖、食品添加物を減らすことが少年たちの
凶暴性をおさめることに必要である。

ジャンクフードといわれるものは上記の亜鉛やカルシウムの働きを阻害する食品添加物のリン酸塩が保存材として使用されているものが大半である。

 

なお、特に砂糖の害については次の著書に詳しい。参考までにあげる。


「なぜあなたの子どもは暴れん坊で勉強嫌いか」(人文書院)

コンビニ食品の功罪(愛知文教女子短大の調査)

コンビニの利用頻度が高い人ほどカルシウム、カロチンの摂取量が少なく、総脂質が高くなる。
前述の凶暴な少年の食事に不足するカルシウムが出てきている。また、ジュースなどの摂取も
おおくなると思われる。

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