2009年11月23日

市橋容疑者の両親への「匿名テロ」を糾弾する

本日の東京新聞に見逃せない記事が掲載されていました。タイトルは「市橋容疑者両親へ風圧」「中傷に会見写真モザイク」です。長文の記事ですが、ポイントはこの1点です。

 


<引用開始>

(女性セブンの)記事には、会見後に両親への中傷がネットにあふれ、以後顔を出せなくなったと書いてある。母親は夕刊紙の取材に「恐ろしくて外にも出られなくなった」と答えたという。


<引用終了>

 


(容疑者の)関係者を攻撃したという点では「最後のパレード」事件と全く同じ構造です。

 


両親の会見を私も見ましたが、「落ち着いて理性的に話されていた」と感じました。しかし、です。この「立派な態度」が、事を大きくしたのです。なぜならば、両親がマスコミの前で「ひれ伏す」ことだけが攻撃者が得たい「快楽」なのですから。

 


ネットの情報にこのようなものがあります。

 


<引用開始>

市橋容疑者が逮捕された事により、2ちゃんねるやインターネットサイトなどで市橋容疑者の自宅の住所や電話番号、両親共に外科医と歯科医ですが、その両親の勤務先まで掲示板に情報が出ているのを知って、危害を加えられる可能性があると両親が怖くなりマスコミ各社にプライバシー保護の為にモザイクを入れて欲しいと頼んだそうです。
<引用終了>
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1132902181
 


両親の態度が気に入らない「匿名テロリスト」たちは、病院や自宅に電話をかけまくったに違いありません。 


「殺人病院」「無事でいられると思うなよ」などの人権侵害行為や無言電話などで、病院や両親は威嚇されたのでしょう。そして、恐怖におののいたのでしょう。見えない「匿名テロリスト」は本当に怖いものです。私の推測ですが、両親は相当期間医療業務に就けないと私は考えます。 


被害者である両親の筆舌に尽くしがたい「匿名テロリスト」に対する怒りの念は、当事者でなくては絶対に理解できません。半年以上経った今でも報道被害を受け続けている私には分かりますが、ほとんどの人は、被害者のことには「無神経」です。 


この「無神経人間」は「愚民」とも呼ばれます。具民政策により愚民が増大してしまった日本です。「無神経人間」は友愛社会では生きていけません。悔い改めることを祈ります。 


ここで、「匿名テロリスト」と被害者である両親の関係について論点整理しておきます。ご両親に届くことを希望します。 


■これが起こったことで、あなた方が私たちにしたことはこういうことです。私たちが感じたのはこういうことで、私たちの生活に与えた影響はこういうことです。そして、私たちがあなた方にして欲しいことはこれです。 


死体遺棄の容疑者である息子の事件とは関係のない、病院や自宅に対する集団的私的制裁行為(集団リンチ)が行われたことで、「匿名テロリスト」たちが、私たちにしたことは、憲法に保障された基本的人権の侵害です。 

私たちが感じたのは、筆舌に尽くしがたい「怒り」の念と、「ラケット感情(自分が自分自身を崩壊させていく自己嫌悪感)」であり、私たちの生活に影響を与えたのは、@電話に出られなくなった。A外出時に身の危険を感じるようになった。B仕事を失い、将来的な不安を抱えるようになった。などであり、さらに、診療中の患者にも多大な迷惑を掛けることにもなりました。 

そして、私たちがあなた方「匿名テロリスト集団」にして欲しいことは、思考停止状態から抜け出し、自分の頭で考えて欲しいということです。感情脳を刺激し続けるマスコミにマインドコントロールされることなく、理性脳で行動を律して欲しいということです。
<終了> 東京新聞は、この集団リンチを「風圧」と表現していますが、事の重大さを隠蔽するものであり、とても容認できません。この記事を送付するとともに、悪徳マスメディアが「匿名テロリスト」を生み出すメカニズムを知らせたいと考えます。 


 参考

中村 克が「ひれ伏せ」に屈服しない理由