2009-08-24 [図書館][ARG]カフェ&フェスト@大阪/ふたつの専門図書館
第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪に参加しました。一期一会。初めてお会いした皆さんーライトニングトークに登壇なさった方もパブでお相伴させていただいた方もーお会いできて光栄です。またARG@京都でお近づきになった方やウィキメディアつながりのマイミクさん、再会できて楽しゅうございました。ARGさん、開催ありがとうございました。
詳細は、きっとほかの方から出る*1と思うのでそちらをご覧いただくとして・・・
私のほうは、希望者だけお邪魔した、二つの専門図書館、エル・ライブラリーとドーンセンターの情報ライブラリー?のことをメモしておきます:
■エル・ライブラリー
ARGさんのご紹介ということで、約1時間、エル・ライブラリーの閲覧室および二つの書庫をご案内いただきました。よそにない、公立図書館が持たない/持てない一次資料。豊富な二次資料。戦前からの大阪の雑誌やミニコミ、[大阪毎日新聞]、[大阪朝日新聞]の資料が閲覧できるところはほとんどないんじゃないかしら。珍しい労働関係アイテム>労働旗とか。半世紀前の賃金論各種や公安・特高資料なんかもあったり。
大阪府の補助金廃止で存続の危機に直面した、とのことですが、こういう貴重な資料を散逸させるのは大変な損失です。*2今度こそ会員になって、貴重なアイテムなど、撮影させていただこうと思ってます。
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1986/03
- メディア: 大型本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1989/12
- メディア: 大型本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1987/10
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1991/07
- メディア: 大型本
- クリック: 1回
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1994/05
- メディア: 大型本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1996/09
- メディア: 大型本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 作者: 中岡哲郎, 熊沢誠, 竹中恵美子, 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 1997/08
- メディア: 単行本
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- 作者: 大阪社会労働運動史編集委員会
- 出版社/メーカー: 大阪社会運動協会
- 発売日: 2000/01
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 1978年、(財)大阪社会運動協会(社運協)設立
- 大阪社会労働運動史編集委員会『大阪社会労働運動史』編纂 1-8巻(9冊)
- 第1巻:戦前篇・上 . 第2巻:戦前篇・下 . 第3巻: 戦後篇 . 第4-5巻:高度成長期・上下 . 第6-7巻: 低成長期・上下 .第8巻: 転換期 . 第4巻:高度成長期・上"各章第一節抜刷合本" (有斐閣 (発売), 1986-1999.11 )
- 2000年4月、大阪府労働情報総合プラザの運営を委託される。
- 2008年7月31日 大阪府の財政再建の一環として、大阪府労働情報総合プラザ廃止
- 2008年10月21日 会員制図書館「エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)」としてあらためて開館 - 同協会大阪社会運動資料センターと統合
@エル・おおさか(大阪府立労働センター)大阪府大阪市中央区北浜東3−14
- 大阪の社会・労働関係専門図書館の存続を求める会
- 中岡哲郎/「小さな図書館のプロフェッショナルな労働者たち」(葉っぱのblog) - プラザ廃止前後など
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■ドーンセンターの情報ライブラリー
ARGカフェの後、同じ建物、ドーンセンター2階の情報ライブラリー、こちらも見学させていただきました。書庫の中まで!一緒に見学なさってた他館の司書さん、電動書架には驚かなかったんですが、珍しいポスター収納庫には「おお!」と歓声 f^-^;;
「女性問題」「男女参画?」など、この資料センターのテーマに沿った一次資料、二次資料が集められ、女性問題の資料を求める人には天国かも、と思える図書館でした。
でも、ここにも「財政再建」の爪痕が。
予算がばっさり削られて、いくつもの雑誌の収受中止、新着図書受け入れなし。
開館時間短縮。職員半減 etc. ウィキペディアの項目「大阪府立女性総合センター」にも大阪府財政問題が加筆されていました(情報が更新されてないなあ・・・改名も必要かしら?)。
大阪府立男女共同参画・青少年センター(財団法人 大阪府男女共同参画推進財団):ドーンセンター 〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
http://www.dawncenter.or.jp/zaidan/index.html
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/2fl.html
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■財政再建と資料保存
赤字削減が重要なのはわかっています。「聖域」を作っていては財政再建がすすめられないのもわかっています。
よそにない資料が散逸してしまう損失を考えれば、なんとか、閉館だけは回避して、冬の時代を乗り切ってほしいです。館さえ存続し続ければ、資料さえ保持し続けられれば、後から取り戻せる部分はいくらでもあるでしょう。
限られた予算の中で、他館で収集・閲覧が容易な資料は整理する、というプロセスを経て、本当に収受すべき資料が明確になって行くという部分があるかもしれません。
- ARG:リンク集-専門図書館
- 専門図書館(Wikipedia)
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■関連項目
橋下改革で整理統合廃止移転etc.させられた図書館たちの記事が網羅されているか、確認しておかなければ。
- 大阪府立 国際児童文学館(あら、中川正文さんの記事もないや・・・)
- 彩都メディア図書館(記事がない・・・汗)
- 吹田市にあって"専門図書館としては関西初のNPO法人として認可"されたはずの http://saito-medialib.org/library/body_news_main.htm (最終更新2007/8/17)
- 宝塚メディア図書館
- 専門図書館 (新着!)
■追伸(Twitter)
今回と京都の回を比べて特に違うのが、上の図書館訪問+Twitter。*4Twitterの「フォロー」って、ミクシのマイミク申し込みよりずいぶん気軽にできるので、細くてもつながりやすいかなーと思いました。*5
■追伸その3(アイリッシュ音楽の夜)
そうそう、アイリッシュパブSHEEP DOGでは生演奏タイムもありまして、せっかくのライブだしーと心持遠慮しながら足踏み拍手なんぞしていたら・・・いきなり始まるダンスタイム! ダンスの波に巻き込まれた人たち、目を白黒させながらもすっごく楽しそうで、フェストの最後を締めくくるにふさわしい(?)コラボレーションでした。(見る阿呆より f^-^;;)
この日演奏してくださったのは、畑山智明さん+キーボードの方+飛び入り(?)のバイオリンの方。
畑山智明さんは「アイリッシュ・フルート、ティン・ホイッスル 演奏者、講師」とのこと。吹いておられたのが「アイリッシュ・フルート」なのかしら。普通に見かけるフルートの音色よりも深く柔らかで、ちょっと口笛にちかいような(我ながら変な言い方ですが)印象でした。短いほうの笛はもしかして「ティン・ホイッスル」だったのかもしれません。2本一度に吹いたり、最後は3本一度に吹いたり、というびっくり場面も。
詳しくはこちら>>アイリッシュフルート&ティンホイッスル ウェブサイト・アイリッシュフルートインフォメディア
はじめてふれる世界の楽器「地球の音色」ティン・ホイッスル編(CD付)
- 作者: hatao(畑山智明), 光田康典
- 出版社/メーカー: プロキオン・スタジオ
- 発売日: 2008/12/07
- メディア: 楽譜
- クリック: 1回
- Amazon.co.jpで詳細を見る
■追伸その4(リンクメモ)
- 久慈達也さん(神戸芸術工科大学)「新図書館ラボ−神戸芸術工科大学図書館の教育支援」: 新図書館ラボ http://shintoshokanlab.kobe-du.ac.jp/ (展覧会情報いっぱい?)
- 高久雅生さん(物質・材料研究機構、CRESプロジェクト)「21世紀の新しい共同研究について」 - Cognitive Research for Exploratory Search (CRES) http://cres.jpn.org/?FrontPageJa
My Open Archive http://www.myopenarchive.org/ - 利用案内 http://www.myopenarchive.org/static/html/guide/
qwikWeb(ML+Wiki)http://qwik.jp/ - qwikWebを使ってメーリングリストを作ると,同時にそのメーリングリストのメンバだけがアクセスできる非公開Wikiサイトも作られます.
- Lifo - Lifo-wiki http://www.lifo-club.org/index.php?Lifo
cf. ぺえぺえ魂さんのメモ
2009-07-03 カレントアウェアネス・ポータルより
2009-06-19 ウィキペディアを製本したら・・・
を見て、実際にはどれだけ印刷したものか、探してみました。
Wikipedia 5000 pages, fully printed
(たった)5000ページのフルプリント?
Wikipedia:Booksのどれかを製本したものでしょうか。もしかしたらWikipedia:Books/Featured_Articlesの500項目かな?100万項目も印刷するとなったら、どれだけのボリュームとなるか、見当もつきません*1。
The Sun が Thickipedia (by VINCE SOODIN Published: 16 Jun 2009)と伝えてると、Gigazineさん。>
総ページ数なんと5000ページ、Wikipediaを1冊の百科事典にするとこうなった 2009年06月17日 12時33分03秒
"437 featured articles" の "featured articles" は Wikipedia:Featured_articlesのことでしょう。 英辞郎の訳で言えば「呼び物記事」か「メイン記事」「目玉」あたりが近いんじゃないかと思います。メインページのトップに書かれている呼び物記事、って位置付けでしょうか。
At present, there are 2,546 featured articles, of a total of 2,919,448 articles on the English Wikipedia. Thus, about one in 1,140 articles is listed here.
2500以上のFA(featured articles)があるですね。項目数は、いつのまにか200万を突破していて、もうすぐ300万項目。
日本語版では「秀逸な記事」と呼んでいます。この訳がベストと考えられているわけではないと思うけど、かといってもっと良い訳もないので、そのままになっています。
*1:http://en.wikipedia.org/wiki/Help:Booksによれば、Books編集機能はDisabledになってしまっているようです。面白かったのに残念。作成済みのBookを編集するのは可能なようですが。
2009-04-01
■[Wikimedia Commons]資料共有地としてのウィキメディア・コモンズ
- ザクソン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館、写真25万点をWikimedia Commonsから提供 Posted 2009年4月1日 (水) (カレントアウェアネス)
- Commons:Deutsche Fotothek - Wikimedia Commons
- E872 - 国立図書館に続き連邦公文書館もWikipediaと連携(ドイツ) カレントアウェアネス-E No.141 2008.12.24
- http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Images_from_the_Deutsche_Fotothek
コモンズにおける説明
ウィキメディア界隈では、ドイツが一番進んでいるようです。ローカル・チャプター、ウィキメディア・ドイツが頑張ってるのね。DVDや紙でもだし、ツール・サーバもホストして。Fragged Revisionも英語版に先駆けて導入して。
ローカル・チャプターというのは、財団とは独立した存在で(運営も会計も)、ウィキメディア・プロジェクトを地方(その国)で支えるユーザー団体、と言ったところ。
日本チャプターはまだありません。「ウィキメディア・ジャパン」を作ろうという掛声だけはずいぶん前からあるのだけれど。いろいろ事情から、掛け声だけでそこから先へ進まず立ち消えになってしまっています。
2009-03-19
■[MediaWiki]ローカルインストール
Cドライブがパンクしそうになってきたので、ローカルMediaWikiをDドライブに移動させる(じゃなくて、入れ直す?)事を検討中。まずは、MediaWikiローカルインストール方法のおさらいをしてみます:
■EasyPHP
EasyPHPダウンロード頁らしき場所
- http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=14045&package_id=103438&release_id=473390 ここかな?
ダウンロードして、exeをクリックして、とりあえずどんどん「次へ」「同意」(英語)を押していたら、インストールはたぶん終わります。
(「インストール先変更」するばあいは、C:\EasyPHP あるいは D:\EasyPHP など、途中で指定することになるでしょう>>師匠のサイトにインストール先変更方法が書いてあります)
- プログラムリストからEasyPHPを起動。
http://127.0.0.0.1/mysql/ または http://127.0.0.1/home/ にある(はずの)[mysql_manager]で、設定。
それともhttp://127.0.0.1/home/mysql/ かな?
特権は privileges ?
修正は edit privileges ?
パスワードを設定して、ぽちっ。。。
- > Your SQL query has been executed successfully
(となるはず)
■MediaWiki
http://www.mediawiki.org/ からmediawiki.tar.gzをダウンロードして Lhaca を用いて解凍。。。
「アプリケーションから開く」とデスクトップにフォルダができました。
で、フォルダ名を変更します>>MyWikiとか
それからフォルダを、デスクトップから「C:\EasyPHP\www」(あるいは「C:\Program Files\EasyPHP\www」 「D:\EasyPHP\www」 ) のフォルダに移動するはず
インストール作業の最後の方で
- To complete the installation, move config/LocalSettings.php to the parent directory.
と出たら、LocalSettings.phpをthe parent directory つまり(\www\mywiki)にいれなおすと・・・LO
- MediaWikiが正常にインストールされました。使い方・設定に関してはユーザーズガイドを参照してください。
というメッセージのあるメインページが表示されます/されるはずです/されるといいなあ!
l-library 2009/08/26 02:35 エル・ライブラリーの谷合です。
ご来館いただき、ありがとうございました。
おっしゃるように、財政難でも守るべき文化や歴史はあると思いますので、これからも公的資金については追求していきたいと思います。わたしたち自身も資金集めには努力しますし。
ところで、サポート会員は写真撮り放題!(^^) またのご来館をお待ちしております。
Miya 2009/08/27 13:52 コメントありがとうございます。
また先日はお相伴ありがとうございました(眼福でしたw
大阪社会労働運動史 Amazonページを探してリンクしてみました。
klarer-himmel13 2009/08/27 22:57 はじめまして。トラックバックありがとうございました。
ドーンセンターの情報ライブラリーの見学会があったことを、このブログで知りました…
行かなかったことは残念ですが、ブログを読ませていただきます。
Miya 2009/08/31 16:13 >>klarer-himmel13さま
カフェの最後に岡本さんが「2階に情報センターがあります。自由に見学できます」とおっしゃってたので、
http://futurelibrarian.g.hatena.ne.jp/tonuki77/20090824 のオオヌキさんとおなじく私も「こっそり見学して」と思って行ったのですが、ほかにも6〜7人降りてこられて、居合わせた谷合館長に「ARGカフェ参加者の方たちなんですよ〜」とご紹介いただき「じゃあ ご案内しましょう」という展開になったのでした。
ご案内くださった情報センターの方、ありがとうございました。