新型インフルエンザの流行で、子どもを持つ親らは「少しでも早く」と予防接種の予約に行列をつくるなど、対策に必死だ。
対して、インフル担当の自分は「感染したら体験ルポでも書こう」という気持ちで、医療現場を取材していた。予防接種の写真を撮るため富山市内の小児科で約四時間、患者と一緒に待った。院長に「君、感染してるかも」とマスクを渡された時、自分が感染したら「他人にうつすのでは」とあらためて気付いた。
感染リスクを恐れたら取材はできないと思う。しかし、自分が感染するのはいいとしても、取材相手にうつしては迷惑。マスクをしようと決めた。 (山田晃史)