
勝木諒容疑者
千葉県東金市の成田幸満ちゃん(5)が遺体で見つかった事件で、県警捜査本部に死体遺棄容疑で逮捕された勝木諒容疑者(21)の簡易鑑定が行われ、刑事責任能力を認める結果が出ていたことが22日、分かった。
関係者によると、簡易鑑定は先週末に実施。鑑定結果は「軽度の精神遅滞が事件に影響を与えた」としたものの「判断能力は弱まっていない」と結論づけた。
この結果を踏まえ、捜査本部は拘置満期の26日までに、殺人容疑の適用の可否について慎重に判断するとみられる。
勝木容疑者はこれまでの調べに対し、幸満ちゃんを「女の子」と呼び、「女の子が玄関に来て部屋に入ってきた」「女の子を抱きかかえて持って行って(路上に)置いた」と遺棄について供述。
また「女の子と家に居たらぐったりした」とも供述。幸満ちゃんを風呂場で水に沈めたこともほのめかしており、捜査本部は風呂場や勝木容疑者の部屋から採取した髪の毛などの鑑定を進め、幸満ちゃんの死亡した経緯についても捜査を進めている。
一方、弁護団は勝木容疑者に知的障害があるため「強い口調で質問されたり、否定的な聞き方をされると間違った供述をしやすい」などと主張、供述の信用性に疑いを示している。
勝木容疑者は9月21日、東金市東上宿の東金南公園近くの道路脇に幸満ちゃんの遺体を遺棄したとして今月6日、逮捕された。