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李机浩 ホークス獲得 韓国160発大砲 ダル&マー粉砕!! WBC優秀選手

11月20日10時35分配信 西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクが「アジア屈指のスラッガー」を電撃補強した。新外国人選手として、今春のWBC韓国代表の李机浩(イ・ボムホ)内野手(27)の獲得を19日、発表した。2年契約で総額3億円(金額は推定)。侍ジャパンと世界一をかけ激闘を繰り広げたWBCでホークスの天敵でもあるダルビッシュ(日本ハム)や田中(楽天)に痛打を浴びせ、強打を証明した右のスラッガーだ。三塁守備にも定評があり、頑丈な肉体も兼備。来季7年ぶりの優勝を狙う秋山ホークスに頼もしい助っ人が加わる。

■金泰均は元同僚

 アジアのスラッガーが日本海を渡ってやってくる。ホークスに加わる待望の大砲候補。その名は日本でも知られた男だった。「監督の期待に沿えるよう、精いっぱい頑張りたい」。球団広報を通じてコメントを発表した李には、頼もしい「戦歴」があった。ダルビッシュと田中。WBCの大舞台で、日本が誇るエース級右腕にことごとく痛打を浴びせていたのだ。

 侍ジャパンと覇を競った決勝では9回にダルビッシュから同点打。2次ラウンドでは田中に中越えの一発を見舞っている。「WBCでもダルビッシュやマー君から打っているし、ホームランも3本だろ? 勝負強いしね。楽しみにしているよ」。通算ではダルビッシュに4勝12敗で、田中には1勝8敗のホークス。秋山監督の声が弾むのも無理はなかった。

 韓国プロ野球で通算160発を放ったスラッガーながら、李の魅力は強打だけではない。「守れる大砲ということだしね。体も強いみたいだよ」と秋山監督は明言。三塁守備では堅守を誇り、2004年から07年までフル出場の経験もあるなど頑丈な肉体の持ち主だ。何より世界でもトップレベルを誇る韓国の代表として、日本野球を肌で感じている強みがある。

■きょう入団会見

 「チーム編成上の考えや(一度に出場選手登録できるのは4人までという)外国人枠の問題があるのも事実。だが、もう一枚(野手を)補強することでプラスアルファを考慮した」。角田球団代表が経緯を説明した。獲得に乗り出したのはフリーエージェント(FA)となった今月。WBC日本代表監督相談役を務めた王会長が実際に李のプレーを見ており、編成担当者も限られた時間で早期調査を行った。

 来季は主将の小久保が39歳を迎え、今オフに左ひじと右ひざを手術した松中は37歳のシーズンとなる。ホークスの看板でもある「MK砲」も絶頂期を過ぎた年代に入っているのが現実だ。日本野球を熟知し、三塁と一塁の複数ポジションを守れる李の加入は戦力アップになるのは確実。松田のさらなる奮起を促すという意味でも相乗効果の大きさは計り知れない。

 同じWBC韓国代表で、ハンファ・イーグルスでも同僚だった金泰均がロッテ入り。来季からは同一リーグのライバルチームに分かれて戦うことになり、李のモチベーションが高まるのは間違いない。秋山監督が期待する「守れるスラッガー」はきょう20日に秋季キャンプ地の宮崎で入団会見を行う予定。アジア屈指の大砲が、7年ぶり王座奪回の使者になる。

=2009/11/20付 西日本スポーツ=

最終更新:11月20日10時35分

西日本スポーツ

 

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