北九州市立若松病院(若松区)の民間売却方針について、市病院局は19日、若松区役所であった若松区自治総連合会の自治会長研修会で経緯を説明した。終了後、連合会の大庭卓朗会長は「市立病院として経営してほしいと、ずっと言ってきたし、これからも主張していきたい」と述べた。
研修会には区内46自治会の代表者が出席。連合会側の意向で非公開で行われた。終了後、市病院局の南本久精局長は「連合会からは『医師が確保できるのか』『買い手があるのか』といろいろな話があった。市は、病院を残して病院機能を充実させるためにはこの方法が一番だと判断した。今後もきちんと説明していく」と話した。
区役所前では、市職労などでつくる「若松病院を守る会」が売却に反対するビラを配った。岸川真琴事務局長は「売却後に病院機能が維持できる保障がないのに、市は経営責任を取らないまま市民の財産を売ろうとしている。市民への説明責任も果たしていない」と批判した。【佐藤敬一】
〔北九州版〕
毎日新聞 2009年11月20日 地方版