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岡谷塩嶺病院:心臓血管外科休止 日大に医師派遣継続求め、署名--市民団体 /長野

 日本大医学部が岡谷市の健康保険岡谷塩嶺病院への派遣医師6人全員の引き揚げ方針を決め、来年4月から同病院の心臓血管外科が休止する問題で、市民団体などは18日夜、同市内で集会を開き、日大に医師派遣継続を求める署名運動に取り組むことを決めた。

 この問題では、市議会や市の説明会に出た市民から、市の対応の不十分さを批判する声が相次いでいる。このため、今井竜五市長は20日、改めて日大側に派遣継続を要請する。

 18日の集会は「新生岡谷病院の建設を考える市民の会」などが主催。「日大の方針は受け入れざるを得ず、塩嶺病院と市立岡谷病院との統合も避けられない」との市の説明に対して、約200人の出席者から「日大とのコミュニケーションが不足していた」「市民を軽視している」などの批判が続出した。署名運動は出席者の提案を受け、実施を決めた。

 岡谷塩嶺病院は85年、県の心疾患基幹病院に指定され、86年に日大の関連病院となって医師が派遣されるようになり、循環器診療の拠点として実績を上げてきた。命を助けられた市民も多く、心臓血管外科の休止は大きな不安を与えている。

 一方、経営の厳しい2病院を抱える市は統合計画を進めざるを得ないとの姿勢だ。しかし、それによって生じた日大の医師派遣打ち切りで、統合新病院計画の柱の一つである「循環器・呼吸器センター」が機能を失いかねず、苦しい状況に立たされている。【武田博仁】

毎日新聞 2009年11月20日 地方版

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