19日、大統領就任式を迎えるアフガニスタンですが、鉱山開発に絡んで担当大臣の収賄疑惑が浮上し、アメリカ国務省のケリー報道官は、アフガニスタン政府に対し徹底的に調査するよう求めました。
この疑惑は、18日付のワシントンポストがアメリカ政府当局者の話として報じたもので、アフガニスタンのアデル鉱山相が、銅鉱山の開発を落札した中国企業から、およそ3000万ドルのわいろを受け取ったとしています。
「たいへん深刻な問題だ。調査が行われるべきだ」(米国務省・ケリー報道官)
国務省のケリー報道官は会見でこのように述べ、大統領就任式に出席するためカブールを訪れているクリントン国務長官が、カルザイ大統領との会談で、この問題を取り上げるだろうとの見解を示しました。
オバマ政権は、アフガン戦略の見直しを前に、カルザイ政権の汚職体質の一掃を求めており、今回の閣僚による収賄疑惑の徹底解明をアフガニスタン政府に求めることにしています。(19日10:31)