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浜岡原発2機 廃炉に着手へ

2009年11月19日

 経済産業省は18日、中部電力が申請していた浜岡原子力発電所(御前崎市)1、2号機の「廃止措置計画」を認可した。これにより、36年度完了を目指す廃炉の作業が始まることになった。商業用の軽水炉型原子炉施設としては全国初の廃炉となる。

 中電の計画によると、廃炉の工程は(1)使用済み燃料の搬出や配管・容器に付着した放射性物質の除去、放射能レベルの調査などを行う解体工事準備期間(2)原子炉周辺設備の解体・撤去期間(3)原子炉の解体・撤去期間(4)建屋解体・撤去期間――の4段階に分かれる。国に申請したのは、約6年間かかると見込む第1段階の作業内容までで、第2段階以降は、第1段階での調査に基づいて詳細計画を決めるとしている。

 全工程で出る廃棄物は48万トンとみられ、約3%に当たる1・7万トンが低レベル放射性廃棄物。そのうち200トンは比較的放射能レベルが高く、地中に埋める計画だが、場所はまだ決まっていない。

 石原茂雄・御前崎市長は「更地になるまでは廃炉とはいえない。相当の期間を要するが、国と中部電力は住民に不安を与えないよう、情報公開に努めるとともに、安全最優先で進めてほしい」とコメントしている。

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