全米の7人に1人が、去年、十分な食事に恵まれない「食料不足」の状態を経験していたことが明らかになりました。
アメリカ農務省が16日に発表した報告書によると、全米の14.6%にあたる1714万世帯が、去年、収入不足などから、十分な食事に恵まれない状態を経験していたことがわかりました。
これは前の年に比べおよそ3割の増加で、1995年の調査開始以来、最悪の数字です。
また、報告では、子どもの食事まで制限せざるをえない世帯が、前の年に比べおよそ56.7%増加しており、こうした世帯のおよそ5割をシングルマザーの世帯が占めています。
オバマ大統領は声明を出し、「50万世帯以上の子どもが飢えを経験しているのは大きな問題だ」として、雇用の創出などを通じ、こうした事態を改善させていくとの意欲を強調しました。(17日13:40)