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山本耕史

山本耕史 1976年10月31日生まれ B型
2005年、エランドール新人賞、ギャラクシー賞月間賞(04.05月度)・同年間奨励賞、2004年ザ・テレビジョン・ドラマアカデミー助演男優賞 ほか

山本耕史公式サイト

オススメグッズ

新選組!!土方歳三 最期の一日
新選組!!土方歳三 最期の一日
2006年1月にNHKにて放送された、三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」の続編を収録したDVD。激動の時代を生きた土方歳三を主人公に、彼の最後の一日を熱く描く。山本耕史、片岡愛之助、照英ほか出演。
新選組!完全版 第壱集DVD-BOX
新選組!完全版 第壱集DVD-BOX
三谷幸喜脚本、香取慎吾をはじめとする豪華キャスト出演で話題になった2004年NHK大河ドラマがDVDで登場!幕末を駆け抜けた新選組隊士たちの生き様がここに。第1~27話収録。
新選組!完全版 第弐集DVD-BOX
新選組!完全版 第弐集DVD-BOX
三谷幸喜脚本、香取慎吾をはじめとする豪華キャスト出演で話題になった2004年NHK大河ドラマがDVDで登場!幕末を駆け抜けた新選組隊士たちの生き様がここに。後半の第28~49話収録。

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2005.12.30

撮影担当に聞く!!

大事にしたのは三者三様の芝居をじっくりと見せること

撮影担当:永野 勇さん

今回の撮影でチーフカメラマンを務める永野勇さんも、大河ドラマ『新選組!』から引き続いての登板です。土方の最期まで見届けることになり、その生き様に改めて感動したと言う永野さん。正月時代劇『新選組!!土方歳三 最期の一日』へのこだわり、土方に対する思いなどを聞きました。

—————— 続編が決定して、引き続き担当されることが決まった時は、どんな気持だったのですか?

永野  やっぱり嬉しかったですね。大河ドラマ『新選組!』は近藤勇の処刑で終わり、土方歳三のことはエピローグとして少し描かれましたが、きちんとした形で最後に花を咲かせて上げたいという気持がありました。そんなスタッフの1年越しの思いが実り、また土方役の山本耕史さんに会えるというのが、すごく嬉しかったですよ。

—————— 土方への思いであり、山本耕史さんへの思いでもあったんですね。

永野  大河ドラマの撮影現場で接した山本さんの人間性にひかれていましたからね。当時はよく撮影終了後、スタッフや共演者と飲む機会があったのですが、そういう場を設けてみんなをまとめてくれたのは山本さんです。率先して座長のような役割を引き受けたり、またスタッフに対する気遣いもすごかったですね。だから自然にみんなが「耕史くん、耕史くん」と集まっていく。僕らもすごく仕事がしやすかったんです。今回、また山本さんに会えるというのはすごく嬉しかったのですが、最初は少し緊張しました。でも「久しぶりだね」と山本さんが笑顔を見せてくれたのでホッとしたんですよ。

—————— どんな思いで撮影に臨まれたのですか?

永野  『土方歳三 最期の一日』なので、土方に凝縮はしていますが、それだけではありません。今回は榎本武揚と大鳥圭介を加えた三者三様の生き様が描かれていますから。独立国という構想を胸に抱いている榎本。近藤勇の思いを引き継ぎ、また共に戦ってきた新選組の仲間たちの死をムダにしたくないと、立ち向かっていった土方。大鳥もまた最後まであきらめたくなかった。土方にしても、榎本、大鳥にしても、彼らは体制の中で戦ったのではなく、反体制の立場だったけれど、純粋に世の中に一石を投じようとしたんですよね。最後まで夢に挑んでいく男のロマンとでも言うのかな。僕もそんな彼らの生き様から学んだところがすごくあります。それが少しでも伝わればと思いながら撮影していましたね。

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—————— 具体的に工夫されたり、意識されたことは?

永野  山本さんはもちろん、歌舞伎でやってこられた片岡愛之助さん、舞台の多い吹越満さんと本当に素晴らしい役者さんが揃ったでしょう。そういう人たちがのびのびと芝居をやってくれればいいな、三者三様の芝居を出来るだけ長く撮りたいなという気持がありました。演出の吉川邦夫さんも同じ思いで、カットを切っていくのではなく、芝居を止めずに三者三様の気持や雰囲気を見せていくという手法をとったのです。だから、僕もそれなりに、いろいろなカメラワークをやりましたが、基本は芝居を素直に見て貰うのが一番ということでした。

—————— 3人の芝居は五稜郭が舞台。独特のセットでしたね。

永野  そうなんですよ。セットというより、105スタジオに実際の家を建てたような状態なので、ふつうの民家でロケをしているような感じでしたね。時間帯は夜のシーンなんですが、二階建てや中二階に望楼があり屋根も付いているセットですから、セットっていうと中二階ですよね。ああいう大きなセットで屋根も付いてきたりというところで、明かりも非常に苦しくて大変だったと思います。動きに制約を与えないために、器具もそんなに使えないので、最小の器具でなおかつ奥行きのあるセットの最奥部にも明かりを当てていかなくてはいけない。照明がすごく苦労しながらも工夫して器具を上手に隠しながらやってくれたんです。だから、けっこう狭いスペースの中でもカメラが動き回って撮れたんだと思いますね。

—————— あのセットの中で3人の役者さんが自由に動き回り、それを追いかけて撮るというのは、いろいろな意味でご苦労が多かったんですね。

永野  スペースが狭いのでスタジオでは戦争状態(笑)。しかし、音声も大変だったんですよ。3人が遠い位置に立って芝居をすることがあります。そういった距離が離れていてもしっかりとした音を録るというのは難しいんです。だけど、その雰囲気をすごく大事にして「これでは音は録れないよ」ではなく、それなら音をどうしようと考えてくれる。マイクを体に仕込むなど、本当にみんながいろいろなことを考えて撮影が進んだんです。そういった意味では、みんながよくまとまった現場だし、総合的に非常にうまくやれたんじゃないかなと思っています。

—————— それほど多くはないけれど、今回は土方の殺陣のシーンも印象に残りましたが・・・。

永野  動的な彼の勢いをとらえるために、カメラを三脚に据えて客観的に撮るのではなく手持ちカメラを使うとか、遠くからの長回しで切り込んでいく姿を撮るということはしました。カメラの工夫というより、土方というか、山本くんの気持や勢いを映像にのせていきたいという思いで撮っていました。

—————— すべて撮りきった今の気持は?

永野  終わったという感覚はないです。土方や近藤勇といった人たちの気持は、ずっと心の中に残っていますからね。だから終わったのではなくて、僕はこの番組を通して学ぶことがすごく多かったという感じです。多摩の百姓だったからこそ、彼らは武士になりたいという夢を見たし、多摩という土地で生きたからこそ、彼らは純粋に徳川幕府を守り、戦いを挑み、大きくいえば改革を目指した。土地柄や風土が人間を育てるということを、今回はすごく実感しました。今までも理屈ではわかっていたのだけれど、やはりこのドラマをやったこと本当に自分で感じることが出来た。それがすごく良かったですね。

スタッフインタビュー | | | トラックバック (1)

三谷さんとの対談

 集中取材日、最後のお仕事は都内のホテルで行われたテレビ誌Nのムック本企画、耕史さんと三谷幸喜さんの対談です。

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 今回の『新選組!!』を執筆中、「勇のいない土方を書くのが辛かった」と言う三谷さんの思い。今、耕史さんが撮影現場でひしひしと感じている寂しさなど、ちょっとしんみりとした話もありました。

 でも、2人の出会いや大河ドラマ『新選組!』撮影中の思い出、さらには榎本武揚役の片岡愛之助さん、大鳥圭介役の吹越満さんとの撮影エピソードなど、興味深い話題も続々。

三谷さん自身も土方歳三が好きだと話していましたから、土方の最期を描くことは、凄く複雑な心境だったのだろうなぁと勝手に考えていると。三谷さんから「深読みしすぎ」と突っ込まれそうな気がしてきました(笑)

対談の途中でお二人のお疲れ具合などを斟酌したインタビュアーが、「・・・・・わかりました、本日はありがとうございます」と少し早い終了を示唆した時に、「え、終わりでいいのですか?」と三谷幸喜さん。その後もお二人の対談がますます面白さを増して、続行されたのは言うまでもありません。

終了した頃、いつのまにか雨もやんで、お2人はそれぞれ帰途につきました。
 それにしても、きょうの耕史さんの表情には、なんとも言えない穏やかさと同時に、どことなく隠しきれない寂しさのようなものを感じてしまいました。それは2日前の『新選組!!』の撮影で、土方と榎本、大鳥とのシーンをすべて撮り終えてしまったことと関係があるような気がします。

 これで全体の90%は撮り切って、残されたシーンは書くのも辛いのですが(涙)、土方の最期のみ。膨大なセリフを話すようなシーンはもうありません。あとは、たった1人で最終章に向かう耕史さん。きっと1人戦場に散った土方の心境が重なっていたような気がします。

帰路につく耕史さんの車のブレーキランプが、とっても物悲しく感じる夜でした。

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新選組フィギュアに感動

 きょうは撮影の合間を縫って設けられた集中取材の日です。耕史さんが、さまざまな媒体のインタビューや対談に応じるという、大河ドラマ『新選組!』から続く副長活躍の巻。

 まずは、都内某所にて歴史雑誌Rの取材です。ここで大河ドラマ『新選組!』に引き続き、今回の『新選組!!』でも時代考証を担当されている歴史家の山村竜也さんとの対談が行われるのです。

 冷たい雨の降る日、でも対談場所となった会議室にはホットな空気が満ちています。そのわけはテーブルの上に配された新選組関連グッズの数々。キラリーン☆☆と輝く大河ドラマ『新選組!』のDVD—BOX、新選組に関する書籍、そして土方をはじめとした隊士のフィギュアが飾られていたのです。このフィギュアは歴史雑誌Rの編集長・Tさんの私物なんですって。高校生のころから大の土方歳三ファンだったというTさん。新選組シリーズの食玩(お菓子の景品についている精巧な造形のフィギュア)を手に入れるために、お菓子を「大人買い」したという努力の人。その経緯をとっても楽しそう話してくれました。
 

そのTさんの司会で始まった対談。山村先生と耕史さんが土方の魅力について大いに語り合いました。その中でも、耕史さんが、会津の天寧寺にある勇の墓前を訪れた時に感じた思いを熱心に語っていたのが印象的でした。

話を聞いていると、本当にあのお墓には何が入っているのか、知りたくて我慢できなくなってきます。我慢できない!う~ぅ知りたい!! でも、間違いなくお墓に入れてあるのは、“勇に対する土方歳三の想い”……なのですよね。それが分かっているのに私としたことが、毎度の事ながら取り乱してしまいました(ペコリ)

 次の取材はY新聞が発行する雑誌のインタビューです。女性記者がやってきて、『新選組!!』に取り組む耕史さんの思い、ドラマの内容などについて、てきぱきと質問。多岐にわたる内容のインタビューとなりました。

 大河ドラマ「新選組!」から数えて、副長はいくつ取材を受けたことでしょう。耕史さん本人もマネージャーさんもおそらく記憶にない程、向き合ってくれています。
決して取材好きということではなく、『新選組!』や『新選組!!土方歳三 最期の一日』の役にたてるなら・・・とキツいスケジュールをより厳しくしてでも取材を受けてくれる副長に敬礼!いや、脱帽です。

 さて、本日はもう一つ、耕史さんの対談が残っています。副長の場外活動を私は見届けるゾ!!いざ、次の場所へ!

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