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小沢氏「君は何教だ」 キリスト教発言への質問に逆ギレ

11月17日8時1分配信 スポーツ報知

 「キリスト教は排他的で独善的」との発言が波紋を呼んでいる民主党の小沢一郎幹事長(67)が、16日の記者会見で「私は宗教論と文明論を言った」とし、撤回する意思がないことを明らかにした。小沢氏は記者に「君は何教だ」と逆質問するなどキレ気味にヒートアップ。人の煩悩の数やエベレスト登頂の意義にまで言及するなど珍妙な会見となった。
  小沢氏(以下小)「私は宗教論と文明論を言ったんだ。君は何教だ」
  記者(以下記)「家は…仏教です」
  小「仏教ちゅうの、どういうの?」
  記「浄土真宗です」。
  小「いやいや、仏教ちゅうのはどういう哲学だっちゅーの」

 会見の序盤から、やたら痰(たん)が絡んでしゃべりにくそうにしていた小沢幹事長がまくしたてた。発端は10日の高野山訪問。小沢氏は「キリスト教を背景とした欧米社会は、行き詰まっている」「キリスト教文明は、非常に排他的で独善的な宗教だと私は思っている」などと発言。日本キリスト教連合会は発言撤回を求め、抗議文を同党本部に送っていた。

 16日の記者会見でこの一件について質問されるや、小沢氏はキレ気味にヒートアップ。記者の宗教を逆質問し、さらにさらに問答を続行した。
  小「除夜の鐘、いくつ叩くか君、知ってるか」
  記「108」
  小「108ちゅうのは、どういう意味だ」
  記「煩悩の数…」

 小沢氏は「煩悩を生きながらにして超越できる人が生き仏。お釈迦様が最初の人だ」と力説した上で「死にゃあ煩悩がなくなるから仏様。君んとこも仏様あるだろ? ほかの宗教で、みんな神様になれるとこあるか」と問いかけた。

 また英登山家のジョージ・マロリーが、エベレスト登頂を目指す理由を問われ「そこに山があるから」と答えた有名なエピソードを挙げ「西洋文明は、自然も人間のために存在するという考え方」と指摘。一方「地元ではエベレストは霊峰としてあがめられ、征服しようなどという考え方はアジア人にはほとんどない」とした。

 キリスト教発言について質問される前にも、関連政治団体の政治資金収支報告書に虚偽記載の疑いがあることなどについて尋ねられ、何度も声を荒らげた小沢氏。記者の質問を遮って「たびたび申し上げましたとおりでございます」「私どもの事務所も私自身も、違法な行為はしていない」などと繰り返した。

 結局、この日の会見は最後までかみ合わずに終了。報道陣に対し「根本的な宗教哲学と、人生観の違いを僕は述べた」とし「わかった? ぼくも君も死にゃ仏になれんだ」と締めくくった。

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最終更新:11月17日8時1分

スポーツ報知

 

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