顧客の掛け金７９００万円着服　ＪＡ福岡豊築の元支所次長

　ＪＡ福岡豊築（福岡県豊前市）は、築城支所の元次長（４６）が顧客の養老生命共済の掛け金計約７９００万円を着服していたとして懲戒解雇にしたことが５日、分かった。懲戒解雇は６月３０日付で、着服額が確定した段階で刑事告訴する方針。

　ＪＡ福岡豊築によると、元次長は平成１６年２月から今年３月にかけ、顧客６人が加入した養老生命共済１４件について、一括払いで掛け金を受け取ったにもかかわらず、無断で年ごとの分割払いとして処理。差額の掛け金を着服した。

　６月に顧客から「口座から不明なお金が引き落とされている」との問い合わせがあり、着服が発覚した。元次長は「オートレースなどに使った」と話しているという。

　ＪＡ福岡豊築は「組合員の信頼を損ね、深く反省している。再発防止に努めたい」としている。