アジア陸上:注目は男女400メートルリレー

きょう開幕、韓国から27人が出場

 危機的状況にある韓国陸上競技界はアジアのレベルを超えることができるのか。アジア陸上競技選手権大会が10日から14日まで、中国・広州で開催される。8月にドイツのベルリンで開催された世界陸上競技選手権では、韓国選手は1種目も決勝に進出できなかった。ばん回をねらう今大会では、男女合わせて27人の選手が出場する。

 最も注目を集めるのは男女400メートルリレーだ。韓国は男子が2006年のドーハアジア大会以来、女子は05年の仁川アジア大会以来の出場だ。これまでは所属チームの協力が得られず、十分な練習ができなかったため、チームはほぼ形骸化していた。しかし今回は、今月2日から大邱と慶山でジャマイカ出身のブラウンコーチの指導の下、男女のリレー選手たちが連携を確認した。男子はイム・ヒナム、キム・グクヨン、チョン・ドクヒョン、ヨ・ホスアの各選手、女子はキム・ハナ、イ・ソンエ、キム・ジウン、キム・チョロンらが出場する。準備の期間は短かったが、2011年世界陸上選手権大邱大会を前に、この種目での可能性をテストすることになった。日本は周到な準備を行って、北京五輪で銅メダルを獲得している。これが韓国陸上界にも刺激となった。

 個人種目では、今年の全国体育大会200メートルと400メートルリレーで韓国新を記録した女子陸上短距離界のホープ、キム・ハナが100メートルと200メートルに出場する。キム・ハナ個人としても、アジアとの格差を自らチェックできる舞台となる。連盟は男子走り幅跳びと三段跳びに出場するキム・ドクヒョン、男子競歩のパク・チルソン、女子棒高跳びのチェ・ユンヒらにも期待している。これまで金メダルが期待されていた女子走り幅跳びのチョン・スンオクは、インフルエンザに感染したため出場を見合わせた。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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