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被爆地の市長から芸能人まで オバマ演説、多彩な招待客(1/2ページ)

2009年11月14日14時21分

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写真:政策演説を終え、拍手に手を上げて応えるオバマ米大統領=14日午前10時45分、東京都港区のサントリーホール、林敏行撮影政策演説を終え、拍手に手を上げて応えるオバマ米大統領=14日午前10時45分、東京都港区のサントリーホール、林敏行撮影

写真:政策演説を終えたオバマ米大統領に拍手を送る横田早紀江さんと滋さん夫妻=14日午前10時39分、東京都港区のサントリーホール、林敏行撮影政策演説を終えたオバマ米大統領に拍手を送る横田早紀江さんと滋さん夫妻=14日午前10時39分、東京都港区のサントリーホール、林敏行撮影

 オバマ米大統領の演説が14日、日本で初めて披露された。演説にだれが招かれたか事前に公表はなかった。会場に現れたのは、被爆地・長崎の市長や、拉致被害者家族、芸能人……。その幅広さに大統領のメッセージがあるとの見方もある。

 東京都港区のサントリーホール。演壇の背後には計14本の日米国旗が掲げられた。

 「大変感銘を受けた」。会場から出てきた田上富久長崎市長は語った。秋葉忠利広島市長は公務で来られなかったため、被爆地代表のつもりで臨んだ。「核の歴史は不信感によって作られた道。不信感や恐怖ではなく、希望や信頼、人間の尊厳に基づいて未来を作ろうということが、明確に語られた」

 移設問題が懸案となっている米軍普天間飛行場。首脳会談では結論が先送りされたが、地元の沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長はスピーチに招かれた。「自分が呼ばれたことで、普天間の問題を県民、市民の立場から発信できれば」という思いで訪れた。「大統領は、人権を尊重することが安全をもたらすと主張していた。まず沖縄からそのスタートを切ってほしい」

 拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表や横田滋さん、早紀江さん夫妻の姿も会場にあった。滋さんは「北朝鮮も貧困で困っている。解決には国際社会で歩み寄らなければならないと大統領はおっしゃっていた。拉致問題解決も重要だと発言してくれ、北朝鮮にも明確なメッセージになったと思う」。早紀江さんは「人権の思いが深い方。(拉致問題解決へ)良い方向に行くと期待している」と話した。

 横田さん夫妻は9月30日、アメリカ大使館を訪れてルース大使に「直接面会したい」と願い出たという。

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