事業仕分けで地デジ普及事業も「縮減」 完全移行に“黄信号”?
11月13日21時20分配信 産経新聞
地上デジタル放送の普及促進事業が、13日の行政刷新会議の事業仕分け作業で予算縮減となったことに対し、総務省は、平成23年7月を目標に置いていた地デジ完全移行に「黄信号がともった」と危機感を募らせている。
総務省は平成22年度予算の概算要求で、21年度当初予算の2倍の307億円の地デジ関連予算を要求した。今年9月末の普及率が69%と目標である72%に届かなかったためで、デジタルチューナーの無償配布などの普及促進事業を加速させる腹づもりだった。
これに対し、13日の仕分け作業では、ワーキングチームの「費用対効果をどう説明できるのか」「国民経済的な評価は」などと、税金による無償配布に懐疑的な声が続出。14人の評価員のうち13人が縮減すべきと回答。縮減幅についても、半分の7人が「2分の1または3分の1」という厳しい判定を下した。
今後、財務省との折衝で縮減幅を詰めることになる。総務省では「大幅に削られれば、(完全移行の目標達成は)厳しくなる」(幹部)として、巻き返す構えだ。
電波事業関係の事業では、電波資源拡大のための研究開発予算に対しても、「(研究開発事業がないと)生きていけなくなる人はいるのか」などとし、縮減の判定が出ており、地方交付税に続き、総務省は“劣勢”を強いられている。
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最終更新:11月13日21時20分
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