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革命市民の砦

2009-11-08

民主党を経済無策と罵る自民党信者の醜さ

| 23:23

主にネットやウヨクメディア民主党経済政策が根も葉もない批判に晒されている。もっとも、批判しているのは狂信的な右翼勢力や既得権益層であり、庶民階級は同党に熱烈な期待を寄せているのであるが。

ここで民主党の政策を一から十まで考察することはしないが、敵対者の難癖が如何に荒唐無稽で反人民的であるかを大まかに検証することは無益ではあるまい。


検証その一「民主党経済政策はバラマキである」

完全な資本主義新自由主義ネオリベ)でもない限り、政府が民間経済に入り込むのは当然である。新自由主義者が言うなら(その思想の是非は別にして)理屈が通っているが、自民党の今までも行状を見れば、民主党を批判できないのは明らかである。民間経済に介入するのはいいが、民主の政策は無益であるから『バラマキ』である、と言う連中が居るが、自民党の政策の方が無益なバラマキであるという指摘はそれ以上に多く存在する。なぜ民間経済に公的な資金を投入するかと言うと、市場原理にのみ任せたなら、庶民貧民が困窮し、大衆社会が成立せず、国家の安定も繁栄も無いからである。つまり、民間への経済投入の目的は弱者救済と格差の防波堤である。ここで、両党を比較してみる。

自民党時代は官僚の力が強く、民間に投資されるべき国富が官僚の権限によりピンハネされ、官公吏の家計を潤すのみであった。民間投資の名を借りて、公務員が支配統制する団体に直接与えられたことさえある。また、多大な公共事業補助金富裕層である企業経営者を喜ばせはしたが、抑制された賃金で働く労働者には還元されなかった。労働者補助金受給企業でさえ、低賃金労働か解雇かの選択しかなかったのである。これらの意味するところは何か。結局、自民党公的資金投入は、格差是正と弱者救済のためではなく、富者(官公吏・経営者)をさらに富ませるためになされたということだ。労働者の僅かな賃金から収奪された税金ブルジョアのために使用される。こんな搾取が許されていいのか!

対して民主党子ども手当てや高速道路無料化は、職種や経済的階級の如何に関わらず、しかも官僚経営者の中間搾取を得ないで家計に直接分配されるので、極めて平等かつ効果的である。また、大多数の者が高校に進学する現状から鑑みれば、高校無償化も公平な税金投資であるといえよう。いままでの制度では貧しさゆえに高校に通えない方々も救済される。そもそも中卒では殆ど正規の就職先が無い、或いは極めて職の範囲が狭い現状に於いて、高校に行けないのは一種の人権問題であるので、高校も義務化すべきである。無償化がその準備段階であるとするなら、まさに時宜を得た決断であろう。


検証その二「子ども手当てに食いついて民主と支持する奴は賎しい乞食」

自民定額給付金を配布させたじゃないか。なるほど、麻生の意見に従えば確かに定額給付金受給者も子ども手当て受給家庭も『さもしい』のかもしれないが、それなら民主のみを批判するのは道理に反しているのではないだろうか。そもそも、自民党を支持していた諸団体は経済的利益のために支持したのであって、政治思想に共感したのではない。その証拠に、自民党の敗北後は距離を置いたものが少なくないではないか。医師会診療報酬による巨利と免税特権を要求して選挙に協力した。百姓は補助金を求めて応援した。なぜ金持ちの医者を優遇する必要があるのか?なぜ労働者階級より豊かな百姓を保護する必要があるのか?一般家庭を乞食と言うなら、権益に群がって自民を支えた連中は強盗である。


以上の検証から、自民党支持者の政策提言は、『強きを助け、弱きを挫く』という悪意に貫かれているのである。

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自民党保守派ウヨクの政策で、庶民は搾取されて、シェリルちゃんのように極貧浮浪状態に陥るぞ!

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