(cache) 韓国の『親日人名事典』ははたして右翼の言うように不当なものだろうか

2009-11-12

韓国の『親日人名事典』ははたして右翼の言うように不当なものだろうか

海外 | 17:55

韓国で10月28日、対日協力者名簿である『親日人名事典』が出版された。名目上は一民間団体の著作にすぎないが、実態は国費8億ウォンが補助金として投入された国家的事業による大著である。

日本と韓国の右翼どもがこの本に反対し、ケチつけているようだが、人民によって下された歴史の審判は神の意思である。どうして低劣な匪賊や侵略者どもに動かすことができようか。

私は、韓国がこのように、帝国主義者や弾圧者を糾弾し、以って歴史の教訓と民族精神の発展に寄与することには多い賛成しているから、この本のために弁護してやろうと思う。

①「過去のことをネチネチ文句言って馬鹿じゃないのか」

圧制と搾取の被害者が立ち上がって報復するのは当然である。

②「過去の歴史について為政者や官僚や他国を糾弾しているアホな国は中韓だけ」

フランスや北欧では、解放後にナチ残党や自国の対独協力者に対する粛清の嵐が吹き荒れた。イタリアではファシストに対する人民裁判と処刑が各地で行われ血の川が流れた。ポーランドは公私に於いてドイツに謝罪と賠償を求めてきた。インド大反乱や義和団事件のように民衆が侵略者の暴虐に対して決起し復讐した例は、枚挙に暇がないのである。そしてこれらの糾弾は現在の歴史認識に脈々と受け継がれているのだ。そう考えると、中韓だけが過去のことに憤慨し、諸外国では寛容と友好がそれにとって代わっているというのは全くの誤謬であることが理解できよう。

③「韓国人が官吏や軍人として日帝に仕えたとしても、それは命令に従い職務を果たしただけであって、今の時代から糾弾するのは誤りである」

私はそうは思わない。自らの民族を売って侵略民族に仕えるという道徳的な罪を無視したとしても、彼らは現代からの容赦ない裁きを受ける必要がある。勝利の功績によって恩賞を貰う者が敗北した場合に罰を受けないというのは卑怯であり、不合理だ。いったい誰がそのような輩を擁護するだろうか。侵略者の降伏はすなわち被侵略者の勝利である。敵は撲滅しなければならない。そもそも、「命令に従っただけだから悪くない」という弁明は犠牲者の視点を全く考慮しておらず、自己中心的である。ヤクザやカルト集団の暴挙が裁かれるにあたって「命令されてやっただけだから無罪」などという戯言が容認されることはあるまい。

④「当時の韓国は日本であり、韓国人は日本国民であったから、日本の法に従うのは正しい」

確かに当時の半島には日帝の法の網が張られていたが、その法を守れば何をやってもよいとか、法の執行は当然に正義であるというわけではない。ナチの法に則って人民虐殺を行った者が世紀の大悪党となったことはその種の好例であろう。

⑤「その時代にはその時代の限界があった。今の正義や人権から判断し、断罪するのは愚かだ」

社会の発展、人民の解放、人権の確立は、常に前の時代の専制・抑圧・偏狭を否定し、これを打破することで促進される。近代的市民の権利も社会権も、革命や闘争によって夥しい屍の上に勝ち取られたものである。前時代を裁き、否定し、改めることは、体制の変転において普遍的であり、そうでなければ我々は旧石器時代の社会の規範から脱していないであろう。

かように、右翼の反論は屁理屈、詭弁、逆ギレの類であって、まともに議論する価値がない。韓国人民はこのような稚拙な工作に惑わされることなく、『反民族・階級主義・米帝の狗』である右翼勢力を、一揆・暴動・人民裁判によって糾弾・迫害・弾圧し、絶滅させていただきたい。

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