ある夜、頭が重く、少し痛みもあったので内科を受診しようと病院へ行った。新型インフルエンザを疑ったが、熱は高くなく、頭部のCT(コンピューター断層撮影)検査をすることになった。
円形の大きな装置がついたベッドで横になり、あっという間に検査は終わった。「脳の病気だろうか」と心配だったが、鼻の近くの空洞が炎症を起こし、うみがたまる蓄のう症だろうと診断された。今は耳鼻科に通い、抗生物質などを飲んでいる。
医師は「白く濁って見えるのが、うみです。原因が分かれば安心でしょう」とCTの画像を指さしながら説明してくれた。十分な説明があってこそ、医師を信頼できると思った。(高瀬)
毎日新聞 2009年11月12日 地方版