2009年11月12日 12時18分更新
防衛省が福岡県の航空自衛隊芦屋基地に配備した、弾道ミサイルを地上から打ち落とす迎撃ミサイルPAC3(パック・スリー)が12日報道関係者に公開されました。
公開された迎撃ミサイルのPAC3はこれまでのPAC2に代わって先月28日、航空自衛隊芦屋基地に配備されました。
弾道ミサイルを地上から打ち落とす迎撃ミサイルで、すでに関東や関西など本州の9か所に配備されていますが、九州に配備されるのは初めてです。
敵のミサイルを追尾するレーダーや管制装置、それにミサイルの発射機などからなり新たに配備された発射機は、最大で16発のミサイルを発射することができます。しかし、弾道ミサイルを迎撃できる範囲が数十キロに限られるため、福岡や北九州など都市部の防衛のためには、あらかじめ基地の外に移動させる必要があります。
PAC3は、12日公開されたものも含めて来年の春までにおよそ600億円をかけて福岡県内の3か所の基地に4基、配備されます。