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原発定検中、基準超被爆 九電下請け

2009年11月10日

 九州電力は、玄海原子力発電所(玄海町)で定期検査中の3号機内で今年9月、下請け会社の男性作業員1人が九電の定める限度を超える放射線を浴びたと9日に発表した。原子炉等規制法で定める限度線量は下回っており、健康に影響はなく、原発周辺への放射線の影響もないと説明している。

 九電によると、作業員は今年9月26日、3号機の原子炉本体の底部外壁に通じる部屋の入り口付近にある、配管を固定する金具の劣化具合を目視で点検する際、誤って部屋の奥へ進入。携帯していた被曝(ひ・ばく)線量計が反応して警告ブザーが鳴ったため、部屋をすぐに出たが、被曝量は九電が定める一日の計画線量1ミリシーベルトを超える1・27ミリシーベルトに達したという。

 作業は、現場の放射線量を測定して指示を出す放射線管理員1人と、作業員2人が担当。3人とも下請け会社の従業員だった。作業開始前、放射線管理員が作業現場の放射線量を測定し、安全を確認していたが、原子炉本体に近い部屋の奥に行くと放射線量が高いことは、作業員に説明していなかったという。

 九電は再発防止策として、作業員と放射線管理員の打ち合わせを徹底するよう、九電や下請け会社の関係者に指導するとしている。

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