アフガン情勢悪化で一時撤収を検討
アフガン情勢悪化で一時撤収を検討 11/10 19:29

アフガニスタン復興に向け活動するNGO・ペシャワール会の中村哲現地代表がきょう、福岡市で記者会見しました。

アフガニスタン情勢が悪化しているため、来春にも一時撤収する可能性を明らかにしています。

ペシャワール会の中村哲現地代表は、アフガニスタンを取り巻く情勢が非常に緊迫していて、来春以降、活動を継続できなくなる可能性があると、一時撤収を検討していることを明らかにしました。

中村代表によると、現地ではアメリカ軍などによる空爆と、それに対する報復が絶えず国連に対する攻撃も頻発していて、治安は急速に悪化しているということです。

また、きょう、日本政府がアフガニスタン支援策として、今年から5年間で4,500億円規模となる生活支援策を閣議決定したことについて、「生活支援の姿勢を打ち出したことは、非常に前向きなことではないか」と述べました。

中村代表らペシャワール会では、農業国・アフガニスタン復興のため、6年前から建設を進めていた、全長およそ24キロの農業用水路を今年、完成させています。