県弁護士会は、利用者数が低迷している「示談あっせんセンター」の活用を県民に呼び掛けている。9日、県庁で会見した佐藤初美センター長は「訴訟より解決が早い。気軽に相談してほしい」と話した。
同センターは08年1月、福島と郡山の両市に同会が窓口を開設。不動産や職場など民事トラブルで、当事者が同センターに申し立て、相手方が承諾すれば、弁護士などの経験5年以上の示談あっせん員が、審理3回、3カ月以内の解決を目指して仲介する。
申し立ては昨年18件だったが、今年は4件にとどまっている。利用を広げるため、同会のホームページで、申し立てに必要な書類などをダウンロードできるようにしたという。平松敏郎会長は「医師にも協力を仰ぎ、医療過誤も視野に活動したい」と話している。
窓口の受け付けは平日の午後1~4時。福島市は県弁護士会館(024・534・2334)。郡山市は同会郡山支部法律相談センター(024・936・4515)。【蓬田正志】
毎日新聞 2009年11月10日 地方版