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松井秀、外野復帰「一時も薄れたことはない」 (2/2ページ)

2009.11.8 05:02
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松井秀、外野復帰「一時も薄れたことはない」
紙吹雪が舞う中、松井秀は沿道のファンに笑顔で手を振った(共同)【フォト】

 世界一になった喜びを地元ファンと分かち合い区切りをつけた。パレードを終え、ヤンキースタジアムのロッカーを片づけた松井秀の気持ちは、すでに今オフ、そして来季へと傾いていた。

 −−ワールドシリーズで守備練習を再開。実現しなかったが、改めて外野復帰の気持ちが高まったのでは

 「あくまで守備をやるんだ、という気持ちは一時も薄れたことはないですよ。今はできないけど、ひざがよくなれば必ずやる。その気持ちは常にあったし、今も薄れていません」

 −−実戦で最後に守ったのは昨年の6月15日。かなりのブランクになるが、来年の見通しは

 「それはやってみないと分からないし、チームの状況によっても変わってくる。ただ自分としては、来年に向けてオフからできる限りの準備をしていく。(外野復帰は)まず守れることを証明するしかない」

 −−今季は04年の31本に次ぐ自身2位の28本塁打。来季は本塁打王争いができるのでは

 「まだ今は思い浮かばない。毎年1年を振り返って、こうしたい、こういうことをしていこうと考えていきますから。ただ来年の目標として間違いなく言えることは、またこの日を迎えること。個人タイトルは素晴らしいけど、あくまで目標は世界一。そのために戦った末のタイトル獲得なら最高ですけどね」

 −−今年はWBC世界一の主役がイチローで、ワールドシリーズMVPが松井秀。また比べられる

 「正直、何とも思っていません。比較するのは2人以外のメディアやファンで、自分がコントロールできることではない。ボク自身も、自分をイチローさんと比べることはしませんから」

 −−世界一になる上で“内助の功”があったのでは。本拠地ではオニギリを持ってきていた

 「結婚して食生活がよくなったとか球場入りが早くなったとか言われますが、一番変わったのは自分の気持ち。そういう存在がいるという気持ちが大きかった。感謝しているし、喜んでもらえたと思う」

 −−02年オフ、自分を「裏切り者」とまで言って別れを告げた巨人ファンに世界一を報告できる

 「あのときの“申し訳ない”という気持ちは今も変わりません。日本に残ってほしい、巨人にいてほしいというファンに対してのおわびでしたから、今こうやって世界一になりました、一緒に喜んでくださいというのは違う気がする」

 悲願の世界一を初奪取した直後に吐露した外野復帰への強い決意。来春キャンプで外野を守れることを証明するため、今オフの松井秀は契約交渉の経過報告を代理人から受けながらトレーニングに励む。(インタビューおわり)




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