生駒市の新病院設立問題で、市の「病院事業推進委員会」(委員長、長瀬啓介・金沢大教授)第3回会合が7日、同市内であり、議事進行への不満を理由に辞任した県医師会代表の大澤英一氏を委員に再任した。前回の会合で大澤委員が退席した後の審議をやり直し、人員や医療方針などを話し合った。
この日の会合の冒頭で、山下真市長が大澤委員に委嘱状を手渡した。山下市長は、塩見俊次・県医師会長と交わした確認書を基に、十分な議論を保障し、答申に少数意見を併記することを委員らに求め、了承された。
小児科医を開院当初は2人とする市の計画について、前回会合では多数決で賛成としたが、「4、5人は必要」との意見もあり、答申に併記されることになった。
1次と2次医療の重点の置き方については「2次医療に特化すべき」との意見が出た一方で、「救急の時は1次と2次の判断がつかない」との反論も出た。【大森治幸】
毎日新聞 2009年11月8日 地方版