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総合医:医師不足解消へ、へき地で研修 7年/3年コース--県が募集 /奈良

 県は、幅広い診療技術を身につけた「総合医」を育成するため、へき地などで研修する医師を募集すると発表した。県内では、16の公立へき地診療所に対し、医師が13人しかいない。医師が掛け持ちで診療したり、複数の医師が勤務すべきところを1人しかいないなど、医師不足が深刻化している。このため、総合医の育成を通じて医師不足を解消する狙いだ。

 対象は、初期臨床研修(2年)を終えた医師で、期限付き県職員(年間給与800万~1000万円)として採用する。研修期間は7年で、1年目は総合内科を中心に県立五條病院(五條市)で研修し、2~3年目はへき地診療所で複数の医師と勤務。4~5年目は志望する専門診療を中心に学び、6~7年目に1人でへき地診療所に勤める。既に専門医として勤務している医師を対象とした3年コースも用意している。

 荒井正吾知事は定例会見で「奈良で患者を診た地縁を生かし、研修後はできれば奈良で働いてもらいたい」と話した。研修プログラムの責任者を務める中村達・県立五條病院へき地医療支援部長は「患者の年齢や症状などに関係なく『まず診る』という医師が求められる。へき地勤務を通じて、患者に寄り添う医師に必要な素養が身に付くプログラムになる」と話している。

 年度ごとに2人を募集。論文や面接で選考する。来年度から研修を始める人の募集は12月28日を締め切りとし、今年度中から始める人については随時募集する。

 問い合わせは県医師・看護師確保対策室(0742・27・8644)。【阿部亮介】

毎日新聞 2009年11月8日 地方版

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