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【Jリーグ】千葉、初の2部落ち 育成停滞、戦力流出が響く
「一部死守」の横断幕を掲げたサポーターの願いも通じなかった。川崎に勝たなければJ2降格の決まる千葉は後半43分、和田の同点弾で望みをつないだが、ロスタイムに勝ち越され、万事休した。前身の古河電工が1965年創設の日本リーグに参加して以来、唯一2部降格のなかった名門の落日。福元は「伝統あるクラブに降格という歴史をつくり、申し訳ない」と肩を落とした。
昨季も最終節に辛くも残留を決めるなど、近年は凋落ぶりが顕著だった。原因の一つは、かつては定評のあった若手育成の停滞。初の高校生Jリーガーの山口(現G大阪)や阿部(現浦和)らが巣立った下部組織から、2003年昇格の工藤以降は主力級が育たない。戦力流出も06年夏にイビチャ・オシム監督が日本代表監督に転身してからは加速し、07年オフには羽生(現F東京)、山岸(現川崎)ら代表経験者5人が移籍。目立った補強のない今季の低迷は必然だった。
1年でのJ1復帰に向け、三木博計社長は「育成組織の立て直し」を最重要課題に挙げるが、まずは今オフの主力選手引き留めが先決となる。巻は「サポーターのことを第一に考えたい」と残留をほのめかしたが、例年以上に厳しい冬を、名門はどう乗り越えるのか−。(奥村信哉)
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